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仲間を蹴落とすと会社の生産性は下がる!?

11/5(月) 17:45配信

All About

◆Googleの高生産性チームに共通する特性……「心理的安全性」とは

あなたが働いている職場の雰囲気は、「心理的安全性」が高いですか? 心理的安全性(psychological safety)とは、 周囲に悪く見られることを心配せず、自分の感情や意見を忌憚なく話し、ありのままに行動できることです。

「心理的安全性」は心理学で使われている言葉ですが、世界的に注目されるようになったのは、2012年、米国 Google社の生産性向上計画の分析結果がきっかけです。同社が社内で生産性の高いチームの特性を多角的に分析したところ、共通する点が「心理的安全性」だったのだそうです。つまり、恥をかくことやを悪く評価されることを心配せずに、忌憚なく意見を言えるような雰囲気の中で働けることが、生産性向上の要因になっていたのです。

この分析結果には、当のGoogleだけでなく世界中が驚きました。なぜなら、企業とは利益を追求していく集団です。しかも、グローバル企業は世界中を相手に競争している組織です。そんな企業で働く人間には、「他人を蹴落とすようなタフさや闘争心」がないと生き残れない――こうしたイメージを持つ人が多いのではないでしょうか。しかし、世界1、2位を争うグローバル企業、あのGoogle社内の高生産性チームに共通していたのが、「心理的安全性」であったのです。

◆予測不可能な社会だからこそ「心理的安全性」が成功を生む

しかし、この分析結果は的を射ているように思えます。なぜなら、今、私たちが生きているのは「VUCA社会」すなわち、常に変動し不確実で複雑、あいまいさを特徴とする予測不可能な社会です。

 過去のパターンを分析しても、これから流行するものを予測できない。今流行しているものが、翌年には廃れるかもしれない。今、みんなが使っているプラットフォームが、来年には入れ替わるかもしれない――こうしたVUCA社会だからこそ、利益を生み出す働き手は「心理的安全性」を求めるのでしょう。何が成功のカギか、どこに落とし穴があるのか、予測がつかないからこそ、チームのメンバーと忌憚なく語り合い、協力して危険を回避し、よいアイディアを生み出せる関係でありたいと願うのではないでしょうか。

何気なく言ったこと、良かれと思ってやったことが上司やメンバーから嘲笑され、つるし上げられるような環境では、前例のないチャレンジなどできず、誰も当たり障りのないことしか言えません。こうした中で働いても斬新なアイディアなど出せるはずはなく、生産性は低下してしまうのです。

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最終更新:11/5(月) 17:45
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