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【seven oops インタビュー】バンドにとって新しい扉を開いた作品

11/5(月) 10:02配信

OKMusic

昨年末のMICHIRU(Gu)の脱退に伴い、“7!!”から“seven oops”へとバンド名の表記を変更し、その第二章の幕開けとなるニューアルバム『songs for...』。多彩な楽曲が収録され、新生seven oopsを感じさせる一枚に仕上がった。

seven oops インタビューのその他の写真

──今年からメンバーが3人になり、バンド名の表記も“seven oops”になったわけですが、今回のアルバム『songs for...』は今までになかった曲調や歌詞もあって、まさに心機一転の一枚ですね。以前はどこか高校生時代のイメージがまだあったし、曲も青春感のあるさわやかなものがメインになっていましたが、今作は大人の恋愛観を歌った歌詞や以前になかった曲調もあり、長い青春の期間が終わって脱皮したような感じを受けました。

KEITA:そうですね。高校2年生で結成して、30歳になった年にいろいろあったけど、全てをポジティブに受け止めています。青春感のある曲は昨年脱退したMICHIRUが主に書いていて、それを僕が真似して書くのは違うと思ったし。その分、僕にはMICHIRUが書けなかった曲が書けるので、自分の長所を伸ばすようなかたちで作っていきました。

──1曲目の「東京」はビッグバンドジャズっぽいサウンド感や昭和感のある曲で、歌もどこか色気があって、今までとは違うというのが顕著に表現されていますね。

KEITA:「東京」は曲名を先に付けて作っていって、昭和の時代のキャバレーで歌っているみたいなものをイメージしました。実はアルバムで最初にできたのが沖縄の三線を取り入れて作った「この島で」で、これは絶対最後に入れようと思っていて。1曲目はそれと対比するように、マイナー調で都会的な夜の東京をイメージした真逆の曲を作ったんです。

NANAE:最初に「東京」を聴いた時はメロディーも構成も意味が分からなさすぎて、歌うのが大変でした。でも、それだけに新しい世界を切り開いてくれた感じがありますね。個人的には「この島で」をぜひ聴いてほしいです。30歳の今だから歌える歌詞だし、故郷を離れて都会で働いているいろんな人の心に響いたら嬉しいですね。

MAIKO:今回はレコーディング期間が短かった上に、アレンジが当日仕上がった曲も多くて。楽しいと感じる暇もないくらい、史上最強に苦しいレコーディングでした。何度も逃げたいと思ったし…実際に逃げた日もあったけど、プレッシャーの中で成長を自覚することもできました。生み出すということは、きっとこういうことなんだろうなって。苦労した分だけかわいいし、バンドにとって新しい扉を開いた作品です。

──「夏のロマンティカ」はラテン系の曲調でスパニッシュギターも出てくる。こういう情熱的な曲も新しいですね。

MAIKO:KEITAがメキシコとのハーフなので。

NANAE:ラテンの血を出してきたな!って。

KEITA:2~3年前からあった曲で、ずっと入れるのを躊躇していたんですけど、NANAEが歌いたいと言ってくれて。

NANAE:でも、私はこの曲が一番大変で、この曲で逃げました(笑)。ファルセットを使う上に声量が必要だし、しかも言葉をはっきり聴かせなきゃいけないし、さらに色っぽさも要求されたり…とかKEITAからの要望が多くて。レコーディングでこんなにイライラしたのは初めての経験でした。でも、苦労した分、私はこの曲がかわいくてたまらないです。

MAIKO:逆に、私はきついレコーディングの中で一番楽しみながらできました。自然と熱くなれる曲です。

──ポップな「モノポリー」では間奏でソロがあったり、みんなの声も入っていますね。

KEITA:ちょっと遊びのある曲が欲しいと思って、ソロ回しや声でわちゃわちゃさせるのは制作中に浮かんだアイデアです。MICHIRUも声だけで参加してくれています。本人も結構ノリノリでした(笑)。

NANAE:“ミッチー久しぶりだね”って声が入ってるし。

MAIKO:脱退したと聞くと悪いイメージが残るけど、“今でも仲良しだよ”って伝わったらいいなと思って。

──「いつのまにか」はミディアムバラードでseven oopsらしさがある曲ですね。

KEITA:この中では僕らの王道です。

NANAE:とても歌いやすかったです。すでにアコースティックツアーで披露していて、ファンの方からも“いい曲だね”との声をたくさんいただいています。

──“songs for...”というアルバムタイトルについては?

KEITA:今は音楽って通勤通学中に聴いたり、家事をしながらとか、何かをしながら聴くことが多いですよね。聴くシチュエーションごとに曲の響き方や歌詞のとらえ方も変わるわけで、そこに僕らから名前を付けて縛ってしまうのは違うと思って。それで“...”には聴いてくださった方それぞれで、その時の答えを入れてもらえたらいいなと。

──あと、アーティスト写真ですが、クールな衣裳とちょっと寂れた感じの風景とのアンバランス感が面白いですね。

KEITA:これは沖縄市(旧コザ)の住宅街で撮影しました。昔は沖縄と言うと沖縄市が中心だったんですけど、今は那覇市とかが中心なので、忘れられた街じゃないけど、またコザから発信していこうという取り組みがあって。そのことを僕らからも全国に伝えられたらと。だから、衣裳もコザの洋装店の方に作っていただいたんです。

──さて、今後の活動は?

KEITA:今はアコースティックライヴにも力を入れていて、会場限定でアコースティックCDも発売しています。アコースティックのseven oopsと、今まで通りバンドスタイルのseven oopsを上手く差別化しながら、同時に共存していけたらいいなと思っています。バンドではサポートメンバーを入れて、アコースティックではMAIKOがカホンを叩いて、「この島で」では三線を弾いてくれていて。

NANAE:私も鍵盤ハーモニカを弾いたりします。

MAIKO:そういうseven oopsを楽しんでほしいし、来年はバンドスタイルでのツアーもやりたいと思ってるので、これからは両方の私たちを楽しんでほしいですね。

取材:榑林史章

OKMusic編集部

最終更新:11/5(月) 10:02
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