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「得意だけでも武器だ」 大人になってADHDと知った男性が、発達障害で悩んでいるあなたに伝えたいこと

11/8(木) 7:00配信

withnews

【#withyou ~きみとともに~】
 大人になってから発達障害の診断を受け、当事者を支援するNPO法人を立ち上げた男性がいます。10日に渋谷で開かれる10代に向けたトークイベントの発起人、さいたま市の池田誠さん(41)です。子どもの頃から落ち着きがなかったといいますが、自覚症状はゼロでした。そんな池田さんが若い人たちに伝えたいことを聞きました。(withnews編集部・河原夏季)

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得意を磨いてほしい

 池田さんは現在、医療系の会社経営に携わる一方、6月に立ち上げたNPO法人「AVENGE OF MISFITS」の代表として、発達障害の子の親御さんや企業経営者からの相談を受けています。当事者のトークイベントも開いています。

 池田さんには、発達障害で悩んでいる10代に伝えたいことがあります。

 「5科目すべてをできなくても、得意なこと、興味があることを磨いてほしい。親はバランス良くやれと言うかもしれませんが、『武器』を持っている方が社会に出たときにスタートダッシュできると思います」

 「逃げ道があれば、逃げていい。私も中学時代に逃げたり、意見を言える強さがほしかった。学校に行けずに家にいる子は、不安もあるかもしれません。でも、今はパソコンで何でも表現できます。そこから将来の『武器』が見つかるかもしれません」

苦手な仕事でうつ病に

 池田さん自身は2016年4月、38歳の時にADHD(注意欠陥・多動性障害)と診断されました。妻が医師に「発達障害の疑いがあるのでは」と相談したことがきっかけです。

 妻や同僚からは、「空気が読めない」「頼まれごとをすぐ忘れる」と指摘されることはありましたが、自覚はありませんでした。

 経営者としての仕事は難なくこなしている自信はありました。周囲から発達障害を疑われても、「能力や人格に疑いが持たれているんじゃないか。仕事はこなしているんだから、少しくらい目をつぶってくれと思っていた」といいます。

 当時、池田さんの会社が飲食店を立ち上げ、ホールスタッフとして働いていました。ですが、もともとマルチタスクが苦手だった池田さん。オーダーを受けても、ほかの客に呼ばれるとオーダーを忘れてしまうというミスもありました。

 しかし人手が足りず、向いていない仕事でしたが、対応するしかありませんでした。連日のハードワークもあり、ある朝突然、起きられなくなったといいます。病院では、うつ病と診断されました。「今思えば、うつ病は発達障害の『二次障害』だったと思います」


<ADHD(注意欠陥・多動性障害)の主な特性>
・不注意
忘れっぽい、注意力が散漫 など
・多動性
じっとしていられない、おしゃべりが止まらない など
・衝動性
思いつきで衝動的に動いてしまう など――「発達障害とは?もし『発達障害かも』と思ったら?イラストで解説!」より

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最終更新:11/8(木) 12:05
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