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大阪勢が東京に“殴り込み” 過熱する高級食パン戦争

11/6(火) 6:05配信

ITmedia ビジネスオンライン

 大阪発高級食パン専門店の首都圏攻勢が激しさを増している。首都圏で先行する「一本堂」(運営会社は東京都新宿区のIFC株式会社)に、「乃が美」(大阪市)や「Panya芦屋」(兵庫県芦屋市)も参戦。そろそろ関西が飽和点に近づいているためか、主たる競争の舞台を日本最大の消費マーケットである東京に移しつつある。

【画像】次々と誕生する専門店の外観や食パンの画像はこちらから

 東京勢も俺の株式会社(東京都中央区)が運営する「俺のベーカリー&カフェ」が多店舗体制に入り、「考えた人すごいわ」(東京都清瀬市)、「に志かわ」(東京都中央区)がスピーディーな出店を狙うといったように、ヒートアップしてきた。

 時間とお金に余裕のある元気なシニアの朝食、主婦のちょっとしたぜいたく、贈答、子供のおやつなどの目的で購入されてきた高級食パンであるが、人気ユーチューバーが取り上げたことで若者のファンも増えている。フランチャイズ(FC)に力を入れるチェーンも多く、ビジネスチャンスが拡大している。

 今回は過熱する“高級食パン戦争”の背景を分析してみたい。

乃が美は秋田県以外に進出完了

 高級食パン専門店ブームを生みだした乃が美は、2018年11月15日に東京都内初出店となる麻布十番店(港区)を準備中だ。場所は鳥居坂下交差点と新一の橋交差点の間あたりで、都営地下鉄の麻布十番駅に近い。

 乃が美は13年10月、大阪・上本町にオープン。焼かずに生で食べる「生」食パンを売りとし、1本(1斤)432円(税込、以下同)と、1本(2斤)864円の「生」食パンしか売らない。あとは「生」食パンに合うジャムを販売している。

 このような究極の単品商売で全国108店まで拡大。47都道府県で、常設店がない空白地帯は秋田県のみとなった。スピード感を持って出店を進めてきたが、大阪人が抱く東京への対抗心からか、最後に東京へ出店する考えのようだった。しかし、競合他社が東京で勢力をどんどん拡大してきたので、そうも言っていられなくなったらしい。

 神奈川県の横浜や川崎の市内には既に乃が美の店舗があり、2~3日前から予約を入れないと確実には買えない状況だ。

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