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企図6度で4度“甲斐くぐった”男 日本ハム・西川の「キャノン攻略法」とは?

11/6(火) 10:00配信

デイリースポーツ

 話題の“甲斐キャノン”を熟知する日本ハム・西川遥輝外野手(26)が、その攻略法を明かした。今季は44盗塁で2年連続3度目の盗塁王を獲得。ソフトバンク・甲斐拓也捕手(26)からは4盗塁を記録した。ズバリ、“甲斐くぐる”ためのキーワードは、いかに「隙」を見つけるかだった。

【写真】セ界が誇る選手も“甲斐キャノン”に刺された「1枚も2枚も上手だった」

 目をこらしてテレビ画面を見つめていたのだろう。日本シリーズで6者連続盗塁阻止の新記録を樹立した甲斐について、西川は「誰かの記事で『(広島は)盗塁にこだわり過ぎた』って書いてあったけど、そういうのもあるんじゃないですか?」と振り返る。

 何としても走りたい広島の走者と、警戒態勢を敷く鷹バッテリー。こんなガチンコ勝負となっては、なかなか盗塁は決まらない。いつも甲斐のすごみを体感しているからこそ、答えは明確だった。

 今季の盗塁成功率・936(企図47、成功44、失敗3)は両リーグトップ。3度の盗塁死のうち2度が捕手・甲斐の場面だったが、どちらも純粋な二盗失敗ではない。一度はフルカウントからのランエンドヒット失敗(三振)によるもので、もう一度がけん制から挟殺されたもの(記録は盗塁死)。6度の企図で4度の成功という結果を踏まえれば、軍配は西川に上がる。

 「盗塁を刺すことに関しては、今まででナンバーワンでしょう」

 球界屈指の韋駄天(いだてん)も認める強肩だが、とにかく「隙を見て走る」のだと言う。イニング、カウント、点差、バッテリーの癖…。「いろんなものがあって隙が生まれるから、いかに隙を見逃さないか。隙を見つけることは好きですね」。一方で「全然走る気がないようにして、いきなり走ったら嫌でしょ」とも。相手バッテリーに走る気がないと思わせられれば、そこに隙が生まれる。

 攻略法の一端を明かしてくれたが、実践は容易ではない。10月15日のCSファーストS第3戦(ヤフオクドーム)。初回に出塁した西川は次打者・大田への3球目に二盗を試み、東浜-甲斐のバッテリーに阻止された。

 「(二塁に)ストライクを投げられたらアウト。(他の捕手は)あそこに投げられないからセーフになるわけで、あそこに投げられるのはすごいよ。あそこにしか(送球が)いかないからね」

 相手の本拠地・ヤフオクドームの人工芝は「足が進まない」という“難敵”で、それもキャノン砲を後押ししているという。だが、今季12球団1位の盗塁阻止率・447を誇る甲斐でも必ず隙はある。栗山監督が「唯一無二の存在」と言い切る西川は五感を研ぎ澄まし、来季も抜群のスタートを切るのだろう。(デイリースポーツ・中野雄太)

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