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ウイグル族を迫害?中国の「強制収容所」とは

2018/11/6(火) 17:10配信

MBSニュース

「300万人以上が収容」「兄で大学の学長が死刑判決」

辻憲太郎解説委員はこれまでに何度か新疆ウイグル自治区に入り取材してきました。通りには武装警官。建物に掲げられたスローガンは『民族分裂主義に反対』。イスラム教の礼拝堂モスクでも、漢族の警官が訪れたウイグル族の身元を入念にチェック。当時もウイグル族の人々は厳しい管理下に置かれてはいましたが、『強制収容所』というものはありませんでした。収容所の実態について、カーディルさん直接話を聞くことができました

Q.収容所は何か所あって何人収容されている?
「何千規模の収容所が完成していて、300万人以上が収容されていると推測しています」(ラビア・カーディルさん)

ラビアさんから提供してもらった「強制収容所」の写真。同じ服を着せられ座らされたウイグル族の男性たちの姿が。若い人から白髪交じりの初老の人までと様々です。行進させられている様子からも収容所内の監視が厳しいことが伺えます。

最近になって当局に突然連行された家族がいる人がいました。日本への留学経験があり、現在はアメリカで暮らすヌリ・テイプさん。

「私の兄は去年の終わりごろ(刑務所に)入れられ、1か月ほど前に死刑判決を言い渡されました。兄は大学の学長でした。中国政府はウイグルの偉い人や有力な人たちから殺していっています」(亡命ウイグル族 ヌリ・テイプさん)

ヌリさんの兄は名門・新疆大学の学長。政府の締めつけは知識人にも広がっているというのです。

「今までは主に宗教家をターゲットにしていたが、今は学者や教授など、いろんな知識人もターゲットにして捕まっています」(ラビア・カーディルさん)
Q.そういう(知識人)を連れて行く理由は?
「何にも正当な理由ないです。ウイグル族であるから捕まえる。有名人で影響力があるというだけで捕まえる」

中国政府は「職業技能教育訓練施設」と主張

こうした主張に対して中国政府は同じ反論を繰り返しています。

「強制収容所と呼ばれているものは『職業技能教育訓練施設』である。テロ予防を目的とし過激思想の影響を受けた人々の社会復帰を手助けしている」(中国政府のコメント)

双方の主張は真っ向から対立していますが、ウイグルの人々はこのままでは民族ごとこの世から抹消されてしまうと危機感を募らせています。

「中国政府は残された子どもたちを入れる強制収容所を建設しています。強制収容所に入っている親が『自分の子はどこ』と言うだけで罰せられます。7年から無期懲役を言い渡して、刑務所に連れていかれてしまいます。こんな無慈悲なことってありますか。死んだとしても、自分の子どもを抱きしめながら死んだほうがましじゃないですか」(ウイグル民族最高指導者 ラディア・カーディル氏)

(11月6日放送 MBSテレビ「ちちんぷいぷい」内『辻憲の「コレだけ」ニュース』より)

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最終更新:2018/11/6(火) 17:10
MBSニュース

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