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「介護施設」介護度で入れるところが変わってくる 食費と居住費を負担してくれる「介護保険負担限度額認定証」とは

11/6(火) 20:00配信

マネーの達人

まずは整理! グループホームと特別養護老人ホームの違いは?

イメージ的な違いで言えば、グループホームはアットホームで特別養護老人ホームは規模が大きく、たくさんの利用者が入っている…。という感じです。

具体的にご説明すると、グループは5~8人程のグループを1ユニットとして生活を営みます。

なので、建物も小規模で敷地面積も小さいです。

一方、特別養護老人ホームは人数の多い施設なら100人もの利用者が生活をしています。

また、一般的に介護度はグループホームの方が低く、特別養護老人ホームの方が高い傾向にあります。

介護を必要とする高齢者の流動性について

介護が必要になった場合の流れを確認します。

パターンその1 自宅 → 施設

パターンその2 自宅 → 病院 → 施設

ポイントは最後の施設の部分です。

施設と言っても介護施設の種類はとても多くあり、知識がないまま「近いから」「安いから」という理由で選ぶと後々面倒になるのです。

例えば、「今ならすぐ入れます」と言われ、介護老人保健施設に入所してしまうと、いずれ退所しないといけません。

自宅と病院の中間的な存在であり在宅復帰を目的としているので、最期まで過ごす事ができないのです。

また、グループホームは全国各地にたくさんあり、地方に行けば空きがあることもあります。

なので、自宅からグループホーム、病院からグループホームへと簡単に移動できるのです。

グループホームの退所を希望する現実

さぁ、いよいよ今回の大切な部分に迫っていきます。

私は特別養護老人ホームに勤めており、入所の担当をしていますが、グループホームからの入所希望者が増えている傾向にあります。

その理由として考えられるのが、料金が高い事にあります。

今からご紹介するグループホームの料金体系は私の勤める施設の近くにあるところです。

【要介護5の場合】(30日計算)

介護施設サービス費(1割)… 2万5050円
食費 … 3万6000円
居住費 … 4万7000円
その他の加算 … 1~2万円

合計で12万ほどになります。

この料金体系は特別養護老人ホームと同じですが、実は「介護保険負担限度額認定証」という交付を受けて適用されないんです。

この制度は簡単に言えば、所得や預貯金が少なければ公費として、「食費」と「居住費」を負担してくれるものです。

特別養護老人ホームでは適用されるため、本来支払うべきものが12万円だとすてば、段階的に7万円代にまで抑えることができるのです。

こうやって、経済的に行き詰って特別養護老人ホームを希望する人が増えているのです。

ちなみに、私のよく知っているグループホームは、この流れを阻止しようと、生活保護制度の活用を促しているようです。

生活保護なら介護給付によって費用を抑えられからです。

ただ、生活保護制度に該当するのは難しく、申請しても簡単に受給はできないようです。

このような理由から、グループホームを退所して少しでも安い特別養護老人ホームを希望する人が増えているのです。

施設選びは慎重にしないといけません。(執筆者:陽田 裕也 / 介護福祉士として特別養護老人ホームに勤務。介護支援専門員や社会福祉士を取得。)

最終更新:11/6(火) 20:00
マネーの達人

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