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【PrizmaX 福本有希 インタビュー】聴き終わった時にどこか前向きになれる、ひとつの作品にしたかった

11/6(火) 10:02配信

OKMusic

4カ月連続でソロプロデュース楽曲を配信リリース中のPrizmaXから届いた第三弾は、ダンサーの福本有希がプロデュースの「South Cross」。“South Cross=南十字座”をタイトルに掲げ、永遠の相手に辿り着くまでの恋愛模様を描いた一曲となった。

PrizmaX 福本有希 インタビューのその他の写真

──今回はPrizmaX各メンバーがソロで楽曲をプロデュースするということで、最初に話を聞いた時はどう思いましたか?

6月の『PrizmaX Hall Tour Level 7 ~FUSION~』の前くらいにプロデュースの話を聞いた時には、作詞とか大体やりたいことが決まってたんですよね。それで8月の中旬くらいに制作に取り掛かったんですけど、前から挑戦したかったことが今回の企画で叶ったっていう感じですね。

──そして、「South Cross」という曲が出来上がったわけですが、今回挑戦したのはどんなことでしたか?

この曲の間奏とかファルセットは俺なんですよ。挑戦というか、自分の声をちょっと入れてみようと思って。あとは、ラブソング自体が初めてですよね。そこに関してもやりたかったことなんです。

──なるほど。今回のタイトルの“South Cross”というのは南十字座のことですよね。

本当は“Southern Cross”でも良かったんですけど、“South Cross”でも通るのであえてちょっとひねったというか。一番明るい星が北極星で、南十字座はその逆で一番見えづらいんです。内容としては、いろいろな恋愛…見えやすいものをどんどん見てきたけど、本当は奥深くにある出会いが永遠なのかなっていうのをテーマにしたかったので、タイトルや内容から入りましたね。

──そういったイメージを伝えてあがってきたトラックはどうでした?

最初にあがってきたのが“ザ・洋楽”みたいなお洒落なトラックで、日本語が合わなかったんですよね。だから、伝えたいことがなかなか上手く伝えられなかったり、はまらなかったりがあって、もう1回希望を出したらまったく違うのがあがってきて。ミディアムな感じのトラックにはまりました。

──過去に作詞した「春空」も日本語詞でしたが、日本語で書くことにこだわりがあるのですか?

それが今回はサビに英語を使おうと思ってたんですよね。でも、英語ってロマンチックなんですけど、ストレートに伝えようと思うと、結局また日本語になっちゃって…。前にも「春空」で“空”は使ってて、気付いたら今回もサビに“空”が出てきてます。

──今回は夜空で、《この夜空に重ねた》という歌詞も南十字座をイメージさせますね。

そうですね。“South Cross”って南十字座でもあるんですけど、“Cross”には重ねたふたつの想いがクロスするみたいな意味も持たせたんです。実際にあるものと目に見えないものが重なったっていうのもクロスだと思うので。想いや願いだったり、未来、運命のようなイメージです。

──なるほど。歌詞はスムーズに書けました?

「春空」の5倍くらい時間かかりましたね(笑)。最初はとりあえず枠から書いていって、あとから書き換えていくんですけど、それが結構時間かかっちゃって。レコーディング当日に変えたところもあるんですよ。一番最後は1番と同じように《誰より側で守っていく》みたいな歌詞だったんですけど、《終わる事ない、愛がここに》に変えました。あと、その前の《君とずっと》。《君をずっと》だと自分から相手に対する想いなんですけど、《君とずっと》だとお互いになるなと思って、そのふたつはレコーディング当日に変えました。

──ヴォーカルの森崎ウィンさんが歌っていますが、有希さんからはどういうイメージを伝えました?

ポジティブな恋愛なんですけど、最初のほうは《今までどれだけ恋をしてきただろう》とか、過去を自分に言い聞かせたりもして…これからゴールするひとつのステージにふたりで行く時に、永遠の相手と出会うまでのことを一瞬振り返るような気分で歌ってほしかったんです。ウィンには“有ちゃん(有希の愛称)のイメージをそのままやるわ”って言われました。イメージを全部自分で固めていたので、そう言ってくれて嬉しかったです。

──この曲は簡単に言うとラブソングだと思うのですが、ラブソングはお好きですか?

いや、ラブソングはそんなに聴かないですね。むしろ、いつも邦楽だったら失恋の曲を聴いてるのが多いんですよね。

──でも、普段からホリック(ファンの呼称)に対しては一番愛があふれていますよね。

もう、あふれすぎてこぼれまくって自分で拾ってますね(笑)。

──普段思っている恋とか愛っていうのはどういうものですか?

すごいありきたりなんですけど、恋はどっちかって言うとエゴな感じ。“この人と一緒にいる自分がいい”みたいな。でも、愛はこの歌詞にも書いた《君を守るための傷なら 受け入れるよ》っていう気持ちかなって思っていて。今まで何度も恋をしてきたけど、最後は愛になるっていうのをはっきりと差別化したかったんです。恋と愛の違いを1行目の《今までどれだけ恋をしてきただろう》と一番最後《終わる事ない、愛がここに》で表してますね。この曲は男性目線なんですけど、男性目線っていうことは目線の先には女の子がいるわけで、女の子を大事に想う愛っていうか。女の子を傷付けることはよくないとかそういう考えを持ってるから、こういうのが生まれるのかもしれないです。

──サウンド的にはアコギがメインになっていて少し切なさがありますね。

いい恋愛でもやっぱ幸せだけじゃないっていうか、それこそ辛いこともあるし。そこはあえて歌詞では深く書かないで、トラックで切なさを出したかったんです。“恋愛を何度もしてきて、最後に出会った人”っていう恋愛の曲だからこそ、どこか切ないっていう。でも、その恋をしてきた相手にも同じようにそういう出会いがあるので、通過点的な感じもあります。そういう意味では“Cross”はいろんな掛け方をしていて。いろんな出会いと交差して交差して、ようやく出会えたみたいな。

──すごくロマンチックな曲になりましたね。

これでトラックがハッピーだったら浅い感じになってたんじゃないかな。歌詞は結構前向きだし、これからふたりは…みたいな曲なんで、聴き終わった時にどこか前向きになれる、ひとつの作品にしたかったんです。美しさの中に寂しさも混ぜたかったし、そこをトラックで出して、歌詞に関しては人間らしいんじゃないですかね。

──イメージ通りに出来上がりました?

イメージ以上! スタジオで聴いていた時はラフの段階で。出来上がってきた時はミャンマーにいたので、イヤホンで大きな音で聴いたんですけど、すごいイメージ通りできれいだなと思いましたね。アウトロがきれいなんで、最後まで聴いてほしいです。

──先に清水大樹さんが「Candy」、島田翼さんが「rewind」をリリースしましたが、バラエティー豊かで、今回は本当にメンバーの個性が出た制作ですよね。

いい感じにばらけましたよね。大樹の「Candy」に関してはソロでやってるX-traでのいいところをPrizmaXに持ってきたようなイメージだし。翼の「rewind」は本当に翼の音に対するこだわりが強く出ていて、振り付けをやってる時に改めて翼の音楽の趣味が分かって、しかも納得できたのでもっと面白くなりました。

──これから何か新しく挑戦したいことはありますか?

2018年はこのソロプロデュース企画だったり、6月の『PrizmaX Hall Tour Level 7 ~FUSION~』ではバックダンサーを付けてやってみたり、今までやってないことをやってきましたね。2019年はPrizmaXのカラーを出していきたい。5人から4人になったというのもあるけど、今後は“PrizmaXと言えば”とか、“PrizmaXっぽい”とか、そういうのをステージを通して出したいですね。ある程度は音楽だけでも出せますけど、やっぱり生でライヴを観てやっと分かる部分もあるので、そこを4人それぞれのいいところ…というよりも、4人が集まった時のPrizmaXとしての色を強く出していきたいです。

取材:高良美咲

OKMusic編集部

最終更新:11/6(火) 10:02
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