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【特集】“震度6程度で倒壊のおそれ”なのに「古墳」で建て替えも耐震補強も困難な保育所

2018/11/6(火) 14:39配信

MBSニュース

全国にある公立の小中学校の耐震化は98パーセントに達しているのに対して、保育所は86.3パーセントと大幅に遅れています。大阪の藤井寺市にある保育所もその1つで、保護者たちはすぐにでも対策を取ってほしいと訴えているのですが、近くに古墳があることなどを理由に、当面は今の危険な保育所で過ごさざるを得ないといいます。

震度6から7程度の地震で“倒壊のおそれ”

大阪府藤井寺市にある「市立第五保育所」。今年5月の夜、保護者説明会が行われました。

(藤井寺市)「ここでの建て替えというのは市の方針としてはしない。これは決定しております」
(保護者)「震災、何が起こるかわからない、リスクが起こったときにどこに責任があるのか」
(保護者)「なぜこれを計画立てたときに、あかんかったときの代案を考えないんですか」

市の説明に対して怒りを露わにする保護者たち。保育所でいったい何が起きているのでしょうか?

保育所の近くに住む田中さん夫婦は2人とも病院の看護師をしている共働き。6歳の長男と3歳の双子の兄弟、あわせて3人をこの保育所に通わせています。子どもたちは毎日意気揚々と保育所へ向かいますが、田中さんは息子たちを送るたびに不安を感じるといいます。

「早くどないかしてほしい。なにかあったらどうするんやろう」(田中健司さん)

田中さんが恐れているのは「地震」です。現在、79人の乳児と幼児が通う「市立第五保育所」は今年で創立44年。開所以来一度も建て替え工事などは行われておらず、老朽化が進んでいます。5年前に藤井寺市が耐震診断を実施したところ、震度6から7程度の地震で、倒壊などのおそれがあることがわかりました。

「このご時世そんなことがあっていいのかっていう。大人やったら避難経路もわかってるし、身の安全って自分たちで守れるが、小さい子って自分たちでは守れないですし」(田中健司さん)
「朝バイバイってしたきり、二度と会えなくなってしまうのかなというのが不安で不安で」(母・田中優里子さん)

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最終更新:2018/11/6(火) 15:07
MBSニュース

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