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タリバーン、政府軍幹部らの遺体を「人質」に ヘリ墜落

11/7(水) 9:02配信

朝日新聞デジタル

 紛争が長引くアフガニスタンで反政府勢力タリバーンが、仲間の遺体を取り返すため、支配地域に墜落した政府軍のヘリに乗っていた兵士らの遺体を「人質」に使っている。写真が出回るなど、丁重に扱われるべき遺体さえも政府との交渉や揺さぶりに使われる状況で、治安の悪化が目立っている。

【写真】アフガニスタン西部ファラー州で2018年10月31日に墜落した軍用ヘリの事故現場を調べる反政府勢力タリバーン戦闘員とされる写真。タリバーン幹部が朝日新聞に送った

 タリバーンが「人質」にしているのは、10月31日に同国西部ファラー州で墜落した軍用ヘリに乗っていた軍幹部や州議会議長ら25人の遺体。地元メディアによると、墜落現場はタリバーン支配下で、治安部隊が近づけないという。

 タリバーン幹部が朝日新聞に送った写真には、山肌に散乱した黒こげの機体や、遺体を調べる戦闘員が写っていた。

 タリバーンは声明で、10月に南部カンダハル州警察長官を狙撃した後に射殺された戦闘員の遺体が「家族のもとに帰っていない」と指摘し、墜落ヘリの遺体との交換を要求した。ツイッターなどでは、軍幹部の黒こげの遺体写真が出回っている。

 紛争が続くアフガニスタンでは、駐留米軍の支援を受ける政府の力が及ぶのは国土の6割弱にとどまる。タリバーンが支配地域を徐々に増やしているほか、過激派組織「イスラム国」(IS)の支部組織も自爆テロを頻発させている。(イスラマバード=乗京真知)

朝日新聞社

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