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課題続出、曲折した審査=期限20日前に認可―東海第2

11/7(水) 11:16配信

時事通信

 日本原子力発電東海第2原発は7日、運転延長の認可を受け、再稼働に向けたヤマ場を越えた。

 4年半にわたった原子力規制委員会の審査は曲折し、あと3週間遅れれば廃炉が決まる寸前だった。

 審査では津波対策が大きな焦点となった。原電は鉄筋コンクリート製の防潮壁建設を計画したが、地盤が液状化する可能性をめぐり意見が対立。安全性に問題はないとの説明に規制委は納得せず、議論を一から始めれば、「1、2年余計にかかる」と原電に迫った。

 期限が迫る中、原電は地盤改良を行い、深さ60メートルの岩盤までくいを延ばす設計に変更。規制委幹部は「あそこで時間がかかれば、これは駄目だと判断せざるを得なかった」と明かした。

 沸騰水型原子炉として、新規制基準で初となる工事計画の審査も並行し、作業は膨大に。期限まで1年を切っても試験を続ける原電に、規制委側は「本当に間に合うのか」と不安を募らせた。

 今年1月には、原子炉内にある核燃料棒の位置データを設計段階から誤っていたことが発覚。確認作業に追われ、運転延長の認可申請がさらに遅れた。審査を担当した山中伸介委員は4月の会合で「期限に間に合うか非常に危惧される」「審査の継続そのものを(委員会に)考えてもらわないと」と厳しい口調で指摘する一幕もあった。

 原電は担当者を増員して作業を急ぎ、7月の審査書案取りまとめにこぎ着け、10月に工事計画の認可を得た。 

最終更新:11/7(水) 11:49
時事通信

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