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中国外貨準備高は予想上回る減少、当局が「介入強化」の可能性

11/7(水) 20:05配信

ロイター

[北京 7日 ロイター] - 中国人民銀行(中央銀行)が発表した10月末の外貨準備高は前月比339億3000万ドル減の3兆0530億ドルと、予想以上の減少となった。10月末の外貨準備高は1年半ぶりの低水準。

1ドル=7元を超える元安を回避するため、当局が介入を強化している可能性がある。

減少幅は2016年12月以降で最大。9月は226億9000万ドル減だった。

ロイター調査では、270億ドル減の3兆0600億ドルと予想されていた。

国家外為管理局は、国際資産価格の調整とドル指数が2.1%上昇したことが影響したと説明している。

同局は、10月の国内商業銀行による外貨売り越し額が30億ドル前後となり、9月から80%以上減少した可能性が高いとの見方を示した。

人民元は10月に対ドルで1.5%下落。7カ月連続の下落となった。

関係筋によると、中国は、1ドル=7元を超える急激な元安を阻止するため、巨額の外貨準備を活用する公算が大きい。

最近の指標によると、中国からの資本流出は増えているが、2015年のような大規模な流出が起きている兆しはない。

国内商業銀行の9月の外貨取引は、売り越し額が2017年6月以来の高水準となった。

キャピタル・エコノミクスの推計によると、人民銀行は10月に140億ドル前後、9月に170億ドルの準備を売却した。

「介入は依然小規模で、元安の阻止ではなく下落ペース抑制が目的のようだ」としている。

コメルツ銀行(シンガポール)の新興市場担当シニアエコノミスト、Zhou Hao氏は「景気低迷見通しや、金融緩和・積極財政寄りの政策を踏まえると、元は下落圧力に見舞われる」と述べた。

ロイター調査によると、人民元の売り持ちは8月初旬以来の高水準となった。

INGのエコノミストは、特に今月の米中首脳会談で貿易戦争の緩和に向けた進展がなければ、年内に1ドル=7元を超える元安となると予想。来年末には7.3元に達している可能性があるとしている。

10月末時点の金準備は719億6800万ドル。9月末は703億2700万ドルだった。

最終更新:11/7(水) 20:47
ロイター

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