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測量ミス把握後も予測図に「浸水なし」兵庫・芦屋 県「説明を優先」

11/7(水) 8:11配信

産経新聞

 9月に兵庫県内を襲った台風21号で高潮による浸水被害があった芦屋市の沿岸部について、県が護岸の測量結果にミスがあることを把握しながら、県のホームページ(HP)に高潮でも浸水しないとの誤った予測図やハザードマップをそのまま掲載していることが6日、分かった。県は「住民向けの説明会が終われば更新する」としている。

【図】台風21号に伴い大阪湾周辺各地に到達した波の高さ

 同市南芦屋浜地区は県企業庁が開発した人工島。平成10年から住民が入居し、現在約5700人が暮らしている。19年に県が公表した高潮浸水予測区域図で、同地区全体が第2室戸台風(昭和36年)レベルでも浸水しないとの想定だったが、台風21号の高潮により床上浸水17棟、床下浸水230棟の被害があった。

 県が浸水の原因を調査したところ、予測区域図を作成する根拠となった測量結果で、一部の護岸の高さが実際の測量より高く記録されていることが判明。測量業者に確認して記録の誤りが分かった。正しい数値に基づいていれば、同地区が予測区域に含まれた可能性があったという。

 測量ミスについて県は2日夜、住民約80人が参加した説明会で初めて公表。一方、県HPで公表されている予測区域図や同図をもとに作られたハザードマップは、6日時点でも誤ったままになっている。

 県担当者はHPに誤った図をそのまま掲載している理由について「地元住民への説明を優先したい」と説明。今月11日に再び住民説明会を開いた後、予測区域図は削除し、マップには注釈を入れる予定という。ただ、図やマップの修正自体は時間がかかる見通し。

最終更新:11/7(水) 9:36
産経新聞

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