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“不眠・頭痛”に悩まされ…記憶力低下も… 医師にもあまり知られていない「MTBI」

11/7(水) 6:33配信

FNN PRIME

周囲に理解されない辛さ

交通事故をきっかけに、様々な症状に悩まされ続けている男性がいる。
彼が闘っているのはMTBI(軽度外傷性脳損傷)とよばれるもので、まだ医師の中でもあまり知られていないという。広島市に住む40代の会社員の男性が、10月30日広島地方裁判所に交通事故の加害者に約3878万円の損害賠償を求める訴えを起こした。

【図解】 医師にもあまり知られていないMTBI

 MTBIに苦しむ男性:
「今現在進行形なんですけど仕事をしていて打合せしたのに覚えていない。それがすごく苦痛になります。

男性は2年半前の交通事故の状況についてこう語る
 MTBIの男性:
「信号待ちで夜止まっていたんですけど後ろから車が突っ込んできて。その日も事故処理している時吐き気とかあったんですけど、次の日が仕事だったので、とりあえず事故処理だけして帰りました。次の日は仕事出たんですけど、やっぱり気分が悪くて立てないような状況になって病院に行きました」

しかし、男性が整形外科で下された診断結果は「頸椎と腰椎のねんざ」だった。
半年ほど病院に通ったが症状は改善しなかった。

男性:
「眠れなかったりとか、内側にぴりぴり頭痛とかあったんで。記憶力の低下というか、よく忘れるようになってきました。」

「(半年間、先生のほうから説明は?)ないです。病院に行くと『また来たの?』という感じで。
症状が、よくならなくて保険のほうにも『保険治療は認められません』ということだったんで、どうしようかなと思った時に弁護士のほうに相談しました。」

男性が、弁護士に紹介されたのは広島市南区にある友和クリニック。
神経内科を専門とする宇土医師に男性は、初めてMTBIと診断されました。

医師にもあまり知られていないMTBI

男性を悩ませているMTBIとは何なのか?
友和クリニック・宇土博院長によると 2004年、WHO(世界保健機関)で初めてMTBIが定義された。
交通事故やスポーツなど頭を強く揺さぶられることで,大脳皮質を結ぶ神経線維が切断され、脳が損傷する状態のことを指す。しかし、通常のMRIでは、脳の異常がわからず、神経線維を映し出す特殊な機器でないと神経線維が切断されているかは確認できないと言う。広島県では2カ所。大学病院とか県病院そういう大きな病院に行かないと発見できない。

私たち医師がMTBIに実際取り組んできたのが2012年くらいですからまだまだ最近です。
医師の中でもMTBIの認知度は非常に低いです」

今回提訴した男性は、周囲からなかなか理解されないことへの苦しみをこのように語る。
MTBIの男性:
「見た目で分からないので人からは何ともないでしょと思われるのが一番辛い。
治ってんじゃないのか?という感じで思われてもしょうがない。自分もそうなんですけど、他に事故があった中にも、そういう人はいると思うんで、今後、もしそういう人がいるんであればその事例になればいいかなと思います」

宇土先生によると、MTBIは完治するのは難しいが改善させることはできるということ。
また、国内にも年間16万人から32万人発症していて、そのうちの1割が今回訴えを起こした男性のように重症化していると推定される。

最終更新:11/7(水) 6:33
FNN PRIME

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