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ドイツと日本の“いいとこ取りパン”が大人気!ドイツパン専門店の今までとこれから

11/7(水) 6:30配信

食べログマガジン

【おいしいパンのある町へ】東京・大岡山「HIMMEL(ヒンメル)」

フランスは言うまでもなく、イタリア、スペイン、トルコと、世界各国のパン専門店が軒を連ねる東京で、今回クローズアップするのは、ドイツパン。ブレッツェルをはじめ、本場ドイツで習得したパンの数々が話題を呼び、現在は3店舗をかまえるまでに拡大した人気急上昇店、「ベッカライ・ヒンメル」。その魅力を探るべく、大岡山駅から徒歩2分に位置する本店へむかった。

初めて食べたドイツパンの感動が忘れられず、30歳でドイツ行きを決意

オーナー兼シェフを務めるのは、金長暢之さん。パン屋で下積みを行うなかで味わったドイツパンのおいしさに開眼し、当時パンの修行先としてはマイナーだったドイツ行きを決意。ドイツいちの売り上げを誇る人気店で2年間働いた経歴の持ち主だ。

「パン屋に就職したのは20年前、27歳のときでした。それまではメーカーの営業職に就いていたのですが、他人が作った物を売るというのがしっくりこなくて。その理由を考えたときに、“ああ、思い入れを持てないんだな”と。自分が作った商品を自分の手で売るという職業に憧れを抱き、たどり着いたのがパン屋でした」


「当時、20代後半からの転職はかなり遅いと言われ、就職先を探すのに苦労しました。埼玉県戸田市のパン屋で修行をしていたときに訪れたのが、桜新町にある『ベッカライ・ブロートハイム』。初めて食べたドイツパンは、とにかく新鮮でした。ドイツパンを作りたいという想いが日に日に募り、転職すべきかモヤモヤとしていたところ、妻が“それなら直接、ドイツに行っちゃえば?”と一言。翌月にはワーキングホリデーを申請し、2カ月後にドイツへと飛び立ちました」

ドイツいちの売り上げを誇る人気店で、修行をスタート

強行突破でドイツ行きを果たしたものの、語学の知識は皆無。語学学校に通いながらパンの食べ歩きを行うなか、地元の名店「Backerei HINKEL(ベッカライ・ヒンケル)」と出会う。「一通り食べて、どれもレベルが高かった。なかでもずば抜けておいしかったのが、ドイツのドーナツ『クラプフェン』。これを一口食べた瞬間、ここで働きたい!と。お店に直談判したところ、話しかけた人がたまたまオーナーだったんです。3日間のテスト期間を経て無事、採用が決まりました」

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