ここから本文です

トランプ政権に黄信号? 上下院で“ねじれ”も「うってつけの状況」【木村太郎氏分析】

11/7(水) 20:25配信

FNN PRIME

注目選挙区で分かれた明暗

トランプ政権の2年に審判を下す中間選挙、運命の投開票を迎えたアメリカ。
トランプ大統領に突きつけられたのは、上院では与党・共和党が勝利、下院では野党・民主党が勝利という議会にねじれをもたらす国民の審判だった。

下院と対立しても「拒否権や大統領令で対抗」

反トランプの民主党陣営では、支持者たちが選挙の開票速報を伝えるテレビの画面を食い入るように見つめ、民主党候補の当選確実が伝えられるたびに、大きな歓声が上がっていた。

2016年の大統領選挙では、まさかの敗北に打ちひしがれた陣営だが、今回は一転。
実に8年ぶりとなる下院奪還に沸き、ある民主党支持者は「この流れを継続できれば、さらに前進してアメリカを取り戻せる!」と語った。

日本時間の7日午後1時半すぎ、ワシントンでは下院で過半数を獲得したことを受けて、民主党のペロシ院内総務が支持者らの前に登場。
「皆さまのおかげで勝利できました。ありがとう!明日はアメリカにとって新たな日となります!」と勝利宣言をした。

一方、注目された選挙区では明暗が分かれた。

人気の歌姫、テイラー・スウィフトさんが民主党候補の支持を宣言した南部テネシー州では、「ミニトランプ」との異名を持つ共和党の相手候補、ブラックバーン氏が当選した。

ニューヨーク州では予備選で民主党の重鎮議員を破るという番狂わせを起こし、一躍、時の人となった新人の若手女性候補、アレクサンドラ・オカシオコルテス候補が圧勝し、史上最年少の下院議員の座を射止めた。

2年前の大統領選では、アメリカ第一を打ち出したツイートで注目を集めたトランプ氏だが、今回の選挙では、なぜあの勢いを失ったのか?

取材班は、大統領最大の“武器”ともいえるツイートを分析。

そこで明らかになったのは、ツイートを埋め尽くす罵詈雑言の嵐だった。

「両刃の剣」発言から見えた真意

選挙戦終盤の3日間で、全米7か所を飛び回ったトランプ大統領。
その移動中に送った30通のツイートには、「敵対勢力への執拗な攻撃」という特徴があった。

3日「民主党は税金を上げ、社会主義を押し付け、国境をなくすだろう」
5日「民主党への投票は、経済を大きな音とともに突然崩壊させるということだ」

民主党への徹底した攻撃と民主党支持者への恫喝。一方、共和党候補に対しては、絶賛フレーズのオンパレードとなった。

4日「(ミシガン州の)ジョン・ジェームズは、驚異的な若い将来のスターだ!」
5日「(ニューヨーク州の)ピーター・キングは、懸命に働く宝石だ!」

これに対して今回、民主党の選挙の顔となったオバマ前大統領が、同じ期間中に発したツイート数はわずか5通だった。
5日「あなたの力を使って投票すれば、すごいことが起こるのだ」

フジテレビの風間晋解説委員は、「トランプ大統領のツイートは、すでに大統領の支持者の人たちを駆り立てるには大いに役立ったが、支持層を広げることには繋がらなかった。という意味では、大統領のツイートマジックは終わったのかなと思います」と分析する。

下院での敗北により、2020年の大統領選に向け大きな不安を残したトランプ大統領。
6日の深夜、更新されたツイッターには「今夜はすばらしい成功を収めた。ありがとうみなさん」と投稿していた。

1/2ページ

最終更新:11/7(水) 21:02
FNN PRIME

あなたにおすすめの記事

Yahoo!ニュースからのお知らせ