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ビットフューリーが8000万ドルを調達、電通も引受先に

11/8(木) 8:00配信

MONEYzine

■ブロックチェーンを安全に利用するサービスを提供

 2011年に設立したビットフューリー・グループ(Bitfury Group/以下、ビットフューリー)は、包括的なブロックチェーン技術サービスを提供。企業、団体、政府、個人などがブロックチェーン上でその資産を安全にやりとり可能にするソフトウェアとハードウェアを開発、提供している。

 同社は11月6日、8000万ドルのプライベート・プレースメント(私募)による資金調達をめぐり、世界の機関投資家や企業投資家と合意したと発表した。私募調達の主幹事は、韓国大手デジタル企業ネイバー・グループが支援する欧州グロースキャピタルのコレリア・キャピタル。

 引受参加企業は、アジアの投資会社マッコーリー・キャピタルや日本の広告代理店の電通、欧州の投資会社アーマット・グループ、欧州の資産運用会社ジャブレ、リアン・グループ、スペシャル・シチュエーションズ投資会社のアルジェンサル・キャピタル・パートナーズ、欧州の保険グループMACSF、デジタル資産に特化した商業銀行で著名ファンドマネージャーのマイケル・ノヴォグラッツ氏が率いるギャラクシー・デジタル、東欧のハイテク投資に特化したプライベートエクイティ・ファンドでビットフューリーに従来から投資しているアイテック・キャピタルも引き受けに参加した。

 また、テクノロジー企業に投資する欧州系投資銀行のブライアン、ガルニエ&コーは、私募調達に関してビットフューリーに助言を提供している。

■売上高は5億ドルに

 ビットフューリーによると、同社の売上高は5億ドルに拡大。企業や政府レベルのグローバルなブロックチェーンB2Bテクノロジーインフラを提供する際の有力企業となっている。

 ビットフューリーは、世界経済フォーラムやグローバル・ブロックチェーン・ビジネス協議会設立を通じてブロックチェーンの導入に寄与しているほか、分析プラットフォーム「Crystal Blockchain」を2018年に稼働した。このプラットフォームは法執行機関や金融機関に対し、ブロックチェーンおよび仮想通貨におけるAML(アンチ―マネーロンダリング)/KYC(顧客の身元確認)をサポートする包括的なアナリティクスを提供している。

■投資家の顔ぶれ

 今回の私募による資金調達に関わった3社にも触れておこう。

●ブライアン、ガルニエ&コー(Bryan, Garnier & Co)

 ブライアン、ガルニエ&コーは1996年に創立。成長企業に特化した欧州の独立系フルサービス型投資銀行として、成長企業とその投資家に、株式リサーチ、販売とトレーディング、私募と公募を通じた資金調達、M&A(企業買収)サービスを提供。ハイテクやヘルスケアをはじめ、経済の主要な成長セクターに注力している。

 同社は登録されたフルサービス型のブローカー・ディーラーで、欧州ではFCA(金融行為規制機構)、米国では金融業規制機構(FINRA)の認可を受けている。本社はロンドン。パリ、ミュンヘン、ジュネーブ、ニューヨーク、ニューデリーに拠点を持つ。ロンドン証券取引所およびユーロネクストの会員。

●コレリア・キャピタル(Korelya Capital)

 フランス政府でデジタル経済担当大臣および文化・通信大臣を歴任したフルール・ペルラン氏が創立し、会長を務めるコレリア・キャピタルは、2億ユーロの資金力を持つベンチャーキャピタル・ファンド。

 成長途上にある欧州やフランスのハイテク・スタートアップを支援しており、欧州でのユニコーン企業の育成を目標としている。ネイバーやその子会社のLINEの経験を生かしたアジアでの事業開発の機会も提供している。

 LINEは2016年9月、韓国子会社のLINE Plus Corporationを通じ、米国のベンチャーキャピタル「DAG Ventures」および、Korelya Capitalが組成するファンド「K-Fund 1」への出資を発表。LINEの親会社である韓国のNAVER Corporationとの共同出資で、各社5000万ユーロ、合計1億ユーロを出資している。

●ギャラクシー・デジタル(Galaxy Digital)

 ギャラクシー・デジタルはデジタル資産とブロックチェーン技術産業に特化した総合的なマルチサービス型商業銀行。本社はニューヨークで、東京、香港、バンクーバー、ケイマン諸島(登録オフィス)、ニュージャージーに拠点を持つ。

最終更新:11/8(木) 11:20
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