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アルバルク定点観測Vol.5 「ガベージタイムは存在しない」ザック・バランスキー

11/8(木) 16:20配信

バスケット・カウント

大差がついた原因は正反対なメンタリティ

文・写真=泉誠一






11月7日に行われた秋田ノーザンハピネッツ戦、3連敗中の鬱憤を晴らすように、序盤から激しいディフェンスを仕掛ける。10分を終えた時点で28-8。一気に20点のリードを奪ったアルバルク東京の勢いはその後も衰えず、最多記録となる45点差、100-55で圧勝した。

秋田のジョゼップ・クラロス・カナルスヘッドコーチは、「A東京のような強い相手でも、戦う姿勢や努力を最低限しなければならないが、それが見当たらない選手が数名いた。自己中心的なプレーをする選手を許すつもりはない。今のチーム状況は非常に危険だ」と感情を抑えながらその怒りを吐露する。

「我々の良さはセルフィッシュな選手がいないこと」、「どんな試合展開になってもガベージタイム(点差がついて勝負が見えた試合の残り時間)はない」とA東京のシックスマン、ザック・バランスキーは自信を持って話す。秋田とは真逆のメンタリティだった。3連中のA東京だが、「落ち込むことはないですし、シーズンは長く、そういう時もあります。もちろん絶対に負けられないと気持を切り替えて臨んだ結果、100点ゲームができました。ここから波に乗って行ければ良いなと思います」と付け入る隙を与えなかった。

第3クォーターは2度の24秒バイオレーションに追い込むディフェンスで、第4クォーターはいきなり3ポイントシュートを沈め、バランスキーはコートに入った瞬間から100%の働きを見せていた。「ベンチから出て活躍した方が相手にダメージを与えられる」という強い気持ちと、フレッシュな運動量で相手をねじ伏せていく。

「今シーズンは水曜ゲームが多いために、練習時間があまり取れていません。逆に、試合が一番の練習になるという意識で戦っていますし、無駄にできる時間帯もありません」ということが、「ガベージタイムはない」ことに繋がる。練習中、少しでも上手くいかなければストップし、事細かく動き方を身体に染み込ませるのがルカ・パヴィチェヴィッチヘッドコーチのスタイルだ。ハードワークで有名なA東京だが、「僕らの練習はゲーム形式の5on5をいっぱいやるわけではないです」。試合になり、ようやく流れの中でバスケができるからこそ、「みんなが楽しんでやっていますし、どんな展開になってもしっかり戦えています」というバランスキーは確かに楽しそうだ。

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