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<手帳やカレンダー>メーカー苦肉の策 元号や祝日決まらず

11/8(木) 11:15配信

毎日新聞

 来年の手帳、カレンダーが書店や文具店に並ぶ季節になったが、例年と違って利用者には注意が必要だ。天皇陛下の退位に伴う皇太子さまの新天皇即位で来年に限って5月1日や10月22日が祝日となるかなどが最終決定していないからだ。既に店頭に並ぶ手帳やカレンダーには新たに決まる見通しの祝日は反映されておらず、メーカー各社は「利用者は自分で新たな祝日、休日に赤丸を書き込んで」などと呼びかけている。【山本泰久】

【カレンダーで見る】新天皇即位で10連休

 天皇陛下は4月30日に退位され、皇太子さまは5月1日に新天皇に即位される。10月22日には新天皇が国の内外に即位を宣言する儀式「即位礼正殿(せいでん)の議」がある。このため、政府は5月1日と10月22日を祝日とする法案を先月24日に召集された臨時国会に提出する方針だ。

 法案が成立して5月1日が祝日になれば、祝日に挟まれた日を休日とする祝日法に基づき、昭和の日(4月29日)との間に挟まれる4月30日と、憲法記念日(5月3日)との間に挟まれる5月2日は休日になる。そうなると来年のゴールデンウイークは4月27日~5月6日の10連休だ。

 しかし、臨時国会の会期末は12月10日。法案成立を待つことなく来年の手帳、カレンダーは既に出来上がって店頭に並んでいる。

■苦肉の策で中間表記

 全国のカレンダーメーカー30社が加盟する全国カレンダー出版協同組合連合会は、来年4月30日と5月1日、10月22日は祝休日を示す赤色にせず、日にちの下に赤字で国旗と「退位の日」「即位の日」「即位礼正殿の儀」の表記を入れることに決めた。祝日と平日の「中間表記」とする苦肉の策と言えそうだ。

 また来年12月23日も平日表記としたが、退位後で「天皇誕生日」ではなくなるため赤字で「平成の天皇誕生日」と記した。さらに年度途中の退位で新元号も不明なため「平成31年」の表記は外した。

■新たな製造なし

 手帳製造販売大手の日本能率協会マネジメントセンターは、5月1日と10月22日を「平日」として表記。同社広報担当の矢野真弓さんは「対応を検討したが、これまで通り、来年の祝日、休日が発表される毎年2月1日の官報に基づいて表記した」と説明する。手帳製造販売大手の高橋書店も「祝日がどうなるのかずっと新聞などをチェックしてきたが、手帳製造を遅らせることはできない」として5月1日と10月22日を「平日」表記した。両社とも、法案成立後に新たに手帳を製造することはないという。

 日本能率協会マネジメントセンターは「手帳購入者が混乱しないよう、新たな祝日、休日などが決まれば何らかの方法で周知できるよう検討したい」と話す。来年の手帳、カレンダーを購入したら、新たな祝日、休日のチェックをお忘れなく。

最終更新:11/8(木) 12:34
毎日新聞

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