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<かるた世界大会>海外普及に尽力 ストーン睦美さん感無量

11/8(木) 18:21配信

毎日新聞

 「20年前は海外の競技人口は0人。海外で競技かるたをするのは諦めよう、と思っていた」。大津市の近江神宮近江勧学館で3日開かれた国別対抗戦「競技かるた世界大会」の開会式。出場国が次々と紹介される様子を眺めていたストーン睦美さん(56)の目から、大粒の涙があふれた。

 福井県敦賀市出身。米バージニア州在住で、会社員をしながら全日本かるた協会の海外窓口と「ワシントンDCいにしへ会」の会長を務める。日本にいた26歳の時、会社の同僚の誘いを受けて競技かるたを始めた。1年で最高ランクのA級に昇級し、その後もA級の大会で優勝を飾るなど腕を磨いてきた。

 1997年に米国人男性と結婚し、翌年に渡米。当時は米国のみならず、日本以外で競技かるたをしている人は、ほぼいなかった。

 それまで10年間、週に2回は練習するのが当たり前だった。「競技かるたをやりたい」。2001年、英ロンドンでのイベントで競技かるたを紹介する機会があったのをきっかけに、海外で競技かるたを紹介する活動を始めた。05年にはタイで練習会「クルンテープかるた会」を設立。中国、米国でもかるた会を設立した。

 現在は世界10カ国以上に競技かるたは広まり、欧州や米国などでも大会が催されている。海外で競技が最も盛んなタイでは毎年、大会が開催され、昨年の参加者計159人のうちタイ人は7割超。かるたの競技人口は約100万人とも言われ、「ちはやふる」の影響もあり、現在も国内外問わず増えている。

 この日、大会であいさつに立ったストーンさんは、万感の思いを込めて語った。「世界中のどこへ行っても、かるたができるのはすばらしい」

最終更新:11/8(木) 18:21
毎日新聞

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