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UTPでHDを伝送、車載カメラバス技術「C2B」登場

11/8(木) 15:41配信

EE Times Japan

 Analog Devices(アナログ・デバイセズ/以下、ADI)は2018年11月、安価なケーブルでHD画質映像を遅延なく伝送できる車載カメラ向けバス技術「C2B」(Car Camera Bus)を発表した。既にC2Bを実現するトランシーバーICのサンプル出荷を開始し、同月から順次量産出荷を開始する。

車載イーサネットよりシステムコスト抑えられる

 C2Bは、シールドなしツイストペアケーブル(UTP)1本で、毎秒60フレームの720p、ないし、毎秒30フレームの1080pのHD画像を伝送できるバス技術。また、映像信号と同時に、制御信号も伝送できる。映像は非圧縮で伝送するため「ほぼ遅延はない」(ADI担当オートモーティブビジネスユニット オートモーティブキャビンエレクトロニクス担当ジェネラルマネージャー Vlad Bulavsky氏)という点も特長だ。

 車載カメラ映像はこれまで標準(SD)画質が主流で、映像伝送はUTPを使用したアナログ伝送を使用する場合が多かった。しかし、車載ディスプレイの高精細化に伴い、カメラ映像の高解像度ニーズが高まり、一部高級車では映像伝送にLVDS技術や車載イーサネット技術を用いてHDカメラに対応している。ただ、LVDS技術や車載イーサネット技術では、ケーブルにシールドが必要であったり、通信用プロセッサが高価であったり、とシステムコストの増大を招いた。Bulavsky氏は「車載イーサネットの場合、映像データは、まず送信側でMAC(論理)層からPHY(物理)層を経る際に変換され、さらに受信側でもPHY層からMAC層へと変換される。この変換で遅延が生じる。遅延が生じるために、遅延を抑えるには、より伝送帯域を広くする必要があり、そのためにプロセッサなどの能力を要することになる。そうした見えにくい部分でもコストが掛かる。C2Bはマイコンを追加することなく、送受信それぞれのトランシーバーICのみで構成できる」と指摘する。

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最終更新:11/8(木) 15:41
EE Times Japan

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