ここから本文です

水環境保全課題を共有 世界水族館会議

11/8(木) 11:59配信

福島民報

 第十回世界水族館会議2018福島は七日、福島県いわき市で開かれ、小松技術士事務所(いわき市)の小松道男所長の「水の惑星環境汚染問題」をテーマにした基調講演などを通し、マイクロプラスチックに代表される海洋汚染を食い止める重要性と緊急性を共有した。十日まで世界三十五カ国・地域の水族館関係者が、海洋環境の保全や適正利用に向け意見を交わし、海の健全性維持につなげる。
 同市の小名浜魚市場で開会式を行い、実質的な討議が始まった。開会式直後の基調講演で、小松所長は「生分解性樹脂ポリ乳酸射出成形品によるマイクロプラスチック汚染の削減・実践的技術の紹介」と題し、土中で分解される植物由来の生分解性プラスチックの技術や環境保全への有効性を示した。 
 石油由来のプラスチックの焼却処理時に発生する二酸化炭素が地球温暖化につながっており、マイクロプラスチックが海中の有害物質を吸着し魚介類に濃縮される問題が指摘されている。政府の第七回ものづくり日本大賞(製品・技術開発部門)で最高賞の内閣総理大臣賞を受けた小松所長は「生分解性プラスチックの普及は海洋汚染を食い止めるのに有効」と訴えた。 
 開会式では、秋篠宮さまが「東日本大震災からの復興と創生が進む福島で開催されることを誠に喜ばしく思う」と述べ、水族館の諸課題や水族が生息する環境について活発な意見交換がなされることに期待を寄せられた。 
 アクアマリンふくしまの安部義孝館長は「人口増、有限なエネルギー、環境問題という三つの矛盾が、顕在化している。これらの解決に資する国際会議にしたい」、日本動物園水族館協会の福田豊会長(上野動物園長)は「水の惑星という大きな環境の中で、そこにすむ生き物たちの保全は、共に暮らす人々にとって重要であり、永遠のテーマ」などと訴えた。 

福島民報社

最終更新:11/8(木) 12:11
福島民報

あなたにおすすめの記事