ここから本文です

「自己アピールする人」ほど実力が足りないのはなぜか?

11/8(木) 12:15配信

LIMO

・本人は「大丈夫。完璧!」と自信たっぷりなのに、思いがけない失敗をしてしまう
・充実した私生活をアピールしているものの、逆に虚しさが漂ってしまう

この記事の写真を見る

こんな人、身近にいませんか? 

現代は「自己PR、セルフ・ブランディングの時代」と喧伝されていることもあってか、職場やSNSでもやたらと「自分はできる人」「自分はリア充」と自己アピールをする人が増えてきました。しかし、こういったアピールをする人々をあまり信用できないと感じる人は、きっと少なくないでしょう。

この記事では、『孤独 ひとりのときに、人は磨かれる』の著者であり、多くのベストセラーでも知られる心理学者の榎本博明先生が、こういった現代人特有の「めんどくさい承認欲求」を心理学的に解説します。

自己アピールする人ほど「よい不安」が足りない

彼らはなぜ、うかつに自己アピールをしてしまうのでしょうか。それは、自分自身の言動を客観的にチェックしない、思慮の浅さが原因のひとつだといえます。

たとえば、本当に「できる人」は、どんな仕事でも用意周到に準備します。決して楽観視せず、その不安を解消するために、自分から上司に相談したり、確認を取ったりします。また、本当に現実生活が充実している人は、わざわざそれを他人に見せびらかそうとはしません。

自己アピールに夢中になっている人は、そもそもこうしたことにすら気づかないため、不安を感じることなく自信満々にアピールしてしまうのです。

発信するほど「思考の浅さ」が露呈する

思慮を欠いた自己アピールがより顕著に見られるのが、SNSなど、ネットでの発信です。現代は誰でも簡単に発信できる時代ですが、それはその人の「教養」や「能力」「人間性の深み」といった内面が、不特定多数の人々に露呈されることを意味します。

SNSで仕事がらみの情報を発信したり、知的なネタを仕入れて得意げに解説したりして、自分の有能さをアピールしているつもりでも、その道に深く通じている人には、内容の浅さや知識の乏しさがバレてしまいます。それでは、むしろ「薄っぺらくて残念な人」という印象を持たれてしまうでしょう。場合によっては知識の乏しさから不用意な発信をしてしまい、炎上につながることもあります。

そもそも、ちょっとした発信に対して「すごい!」とポジティブな評価をしてくれるのは、その発信者より知見の狭い人だけです。そのような人たちから感心され、評価されても、自分自身の成長にはつながらないのではないでしょうか。思慮の浅い、軽薄な情報発信はかえって逆効果。安易に発信するよりも、知識を仕入れたり、思索を深めたりして、発信内容の質を高めることを意識する必要があるでしょう。

1/2ページ

最終更新:11/8(木) 12:15
LIMO

あなたにおすすめの記事