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ミネソタ州はどうして万単位のスタートアップ企業の魅力を集める場所なのか

11/8(木) 22:30配信

ReadWrite Japan

ミネソタは大企業にとって馴染み深いところだ。Best Buyのような日本人にも聞き覚えのある企業をはじめ、数々の大手が数世代に渡って本拠地を構えている。そしてテクノロジーという新しい産業がミネソタ州の地元経済を活性化し、同州を再び世界という土俵に上げている。

ミネソタ州は長らく高水準な生活や農業、華やかなパフォーマンスアートコミュニティで知られてきたが、ここ10年でスタートアップ企業や中小の起業家にとって魅力的な土地として大きく進歩を遂げた。

2010年以来、同州のテクノロジー企業の数は指数関数的に増加した。2015年から数えただけでも500社以上も増加し、ベンチャー投資家も年間2億ドル以上の投資を行っている。

ミネソタ州のクールなライフスタイル

ミネソタ州の一体何が魅力的なのだろう?それは素晴らしいキャリアチャンスと、世界水準の生活レベルにある。U.S. Newsが、同州を共働きの世帯が住む上で最高の州だと評価したのは偶然ではない。Fortune 500に名前を連ねる企業や素晴らしい競技場、ますます発展するアートシーンなど、ミネソタ州の人々はビジネス、スポーツ、ソーシャルイベントを通じて互いにやる気を掻き立てることに情熱と誇りを持っている。その不屈の精神が強い起業家を誕生させている。

共同的なコミュニティ

こういった起業家としての姿勢は、その協力者と様々な分野の橋渡し役の共同体であるForge Northのようなグループを後押しし、同州のスタートアップ企業を応援する原動力ともなっている。Forge Northはスタートアップアクセラレータのgener8torや,テックコミュニティ Minnestarなどの小規模組織を包括するものとなっている。

Minnestarのエグゼクティブディレクターを務めるマリア・プロエッセル氏は「2006年の設立以来、Minnestarは着実に成長を続けています。今ではイベントで1000人近い参加者を集めるようになりました。我々のテックコミュニティの強さの証明でもあります」と語る。

全州最大のスタートアップ・コンペティションであるMN Cupはミネソタ州の起業エコシステムを繋ぎ、技術系雇用の創出から、同州のイノベーションを促進している。

ミネソタ州の大学のイノベーションと起業のハブをつかさどるGary S. Holmes Center for Entrepreneurshipでディレクションを務めるジョン・スタヴィグ氏は「MN Cupはアイデアを形にするのに効率のいい方法ですが、我々にとってはコンペ以上の意味があります。起業家精神を煽るのも目的の一つですが、究極的には雇用を創出し、テクノロジーを使って問題を解決し、生活を変えるのが目的です。それが我々なりとってミネソタをイノベーションの州にするやり方です」と述べる。

こういった協力的なグループの存在もあり、Foodsbyのような成功例は高い成長率が実現出来ている。Foodsbyはランチのケータリングや宅配サービスを行っている会社で、サービス開始に至って1400万ドル近い投資を集めた。

注目を集めているのはルーキーだけではない。不動産データを集める企業のWolfNetは創業22年になるが、同社の成長は同州のイノベーションや成長率が若いスタートアップ企業に限ったものではないこと証明している。

昔ながらのスタートアップ企業も戦列に加わっている。SalesforceがGrowth Campを開催する。中小やスタートアップ企業向けのこの無料イベントでは、地元の講演者やマーケティングの有識者のキーノートスピーチ、交流の場が設けられている。なんと言っても無料で参加できるのが良い。

多様性を伴った成長

ますます多様化する人々もミネソタ州のブームを支えている。若い人達が加わることで、考え方に多様性がもたらされるのだ。ミネアポリスは先進性が約束されていると捉え、世界最大の女性向けエンジニアキャリアフォーラムであるWE18の開催地であることを称賛する声もある。

ミネソタ州は1万の湖を抱える土地だが、テクノロジーの発達により1万社のスタートアップ企業を抱える地域にもなった。友好的な雰囲気や人々の寛大な心意気は、この土地を新しいベンチャーにとって理想的なものにしている。

最終更新:11/8(木) 22:30
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