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「使い捨て」が今年の単語に、環境問題への関心の高まり反映 コリンズ英語辞典

11/8(木) 16:09配信

The Guardian

【記者:Alison Flood】
 一度使用したら廃棄することを見込んで作られたプラスチック製品などを意味する「single-use(使い捨て)」という単語が、英国のコリンズ英語辞典(Collins English Dictionary)の2018年の「今年の単語」に選ばれた。

 コリンズの編集者らは、45億語を網羅したデータベースを活用し、この1年の新語・注目語のリストを作成。英BBCのドキュメンタリー番組「ブルー・プラネット2(Blue Planet II)」で紹介された、アホウドリがはからずもひな鳥に餌としてプラスチックを与えてしまう様子を捉えた映像が、この単語の使用増加に一役買ったと、コリンズは述べている。

 また、使い捨て製品が引き起こす問題に対する人々の認識が高まったとも指摘。欧州議会は最近、ストローや綿棒、食器やペットボトルなど、使い捨てのプラスチック製品を禁止する法案を可決し、2021年には施行される予定となっている。さらに英国では、プラスチック製包装材への課税も検討されている。

 コリンズは、「遠方の海域でストローやペットボトル、ポリ袋などのプラスチック製品が漂流している映像は、使用を減らそうという世界的な運動につながった」「『single-use』という言葉(の使用回数)は、2013年以降4倍に増加した」と説明している。

 コリンズは、single-useを「1回限りの使用を目的に作られること」と定義し、「野放しに大量生産され、環境破壊や食物連鎖への悪影響の原因となっている製品を意味する言葉」と説明している。

 コリンズの「今年の単語」は、2017年は「fake news(フェイクニュース)」、2016年は「Brexit(ブレグジット)」だった。

 2018年の候補には、ジョギングしながらごみ拾いをする北欧発の「plogging(プロギング)」、英EU離脱を支持するなど反動的な考えを持つ、主に白人の中年男性を意味する「gammon(ギャモン)」、ビデオゲーム「フォートナイト(Fortnite)」に登場する勝利のダンス「floss(フロス)」なども挙がっていた。

 また、相手が自身の正気を疑うようになるまで偽情報を与え続ける試みを意味する「gaslight(ガスライト)」は、使用回数が過去5年間で20倍に増加。一方、「主に職場で経験したセクハラ行為を暴露することにより、そうした行為の撲滅を目指した文化的活動」とコリンズが定義する「#MeToo(私も)」は、「ソーシャルメディアで使用されるハッシュタグとしての本来の役割を越え、言語の一部となった」とコリンズは指摘している。

 コリンズのランゲージコンテンツ責任者のヘレン・ニューステッド(Helen Newstead)氏は、「今年はさまざまな問題への気づきや、時にはそうした問題をめぐる怒りが、新語の誕生や古い言葉のリバイバル/アレンジにつながった」「2018年の『今年の単語』リストからも明白なように、私たちの言語に見られた変化は、スポーツや政治、職場や学校での流行と同じように、社会的関心からも影響を受ける。今年のリストに掲載された単語は、深刻な社会的・政治的懸念がある一方で、気軽な活動が人気を集めるなど、今の世界の二極化を浮き彫りにしているのかもしれない」と述べている。 【翻訳編集】AFPBB News

最終更新:11/8(木) 16:09
The Guardian

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