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街に住む耳先カットの猫たち 愛すべきコミュニティーキャット

11/8(木) 9:50配信

sippo

 公益社団法人アニマル・ドネーション(アニドネ)代表理事の西平衣里です。今回は地域猫(コミュニティーキャット)について書いてみようと思います。

【写真特集】街に暮らす耳カットの猫たち

 英語圏での呼ばれ方は「コミュニティーキャット」。日本では「地域猫」と呼ばれています。

 飼い主がおらず、外で暮らしている猫たちのことを言います。野良猫とも呼ばれることもあるでしょう。

 猫は犬と違って、狂犬病予防法に基づく登録義務や飼い方の法規制がありません。もともと野良猫だった子が庭に住み着いて、そのうち家になじみ飼い猫になるという話はよく聞きますよね。また戸建ての家でしたら、家と庭を自由に行き来させる飼い方をしている方もいると思います。

 猫は1回の出産で2~8頭の子猫を産みます。そして子猫は生後7カ月頃から妊娠可能になります。寒い地域でも年に2回、温かい地域ですと年に3回出産をすることもあるようです。つまり、とても繁殖力の強い生きものなのです。

 動物保護センターなどに持ち込まれる猫の63%は幼齢猫(45,827頭 *平成28年度 環境省 犬・猫の引き取り及び負傷動物の収容状況)です。幼齢猫とは、人間の赤ちゃん同様、数時間おきのミルク、排泄の世話が必要な赤ちゃん猫です。ですが、その世話をする人員も限られており、残念なことに29,654頭が殺処分の憂き目にあっているのです。

TNR活動が大事なわけ 耳カットは不妊去勢済みの印

 野良猫として屋外で暮らしてきた猫にとって、急に家の中だけの暮らしになることにストレスを感じる猫もいます。その場合は、不妊去勢をして、もともと住んでいた屋外に返してあげるのがいいであろう、という考えに基づいたTNR(ティーエヌアール)活動。TNRとは「Trap(捕獲する)」「Neuter(不妊去勢手術する)」「Return(元の場所に戻す)」の略語です。

 前述したように、せっかく産まれてきたのに、致し方なくではあるものの処分される子猫はまだまだたくさんいます。不幸な命をこれ以上増やさないために、不妊去勢をすることがとても大事なことになります。

 その目印として、皮膚の薄い耳の端っこを少しだけカットすることで、繁殖することはなく一代限りとして地域で見守るべき猫ということになるのです。

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最終更新:11/8(木) 9:50
sippo

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