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住友電工、焼結製品販売量を5年で3割増目指す。海外拠点強化に50億円

11/8(木) 6:15配信

鉄鋼新聞

 住友電工は2022年までの5年間で焼結製品の販売数量を約3割増となる月間9千トンに拡大させる。車用エンジンバルブの開閉を制御する主力製品VVT(可変バルブタイミング機構)などの需要が世界的に増加する見通し。インドネシア・タイ・中国・米国の4カ国で、合計約50億円を投じ生産ライン一式を増設。国内市場に着実に対応しつつ、伸び代が大きい海外市場で供給を強化し、事業を成長させる。売上高は2割増の1千億円が目標。

 燃費向上に貢献するVVTは世界的に自動車生産台数が増加する中、装備率も増えて市場が拡大する見通し。さらに、エンジンや変速機のオイルポンプに使うローター部品もニーズ増加が期待される。
 今年に入って相次ぎ実施した海外拠点増強は「顧客の増産要請に応えるほか、新規受注の獲得につなげることが狙い」(焼結製品事業部長の林哲也常務執行役員)。4カ国でプレス機や焼結炉、寸法精度を調整するサイジング設備、形状を整える加工機など生産設備一式を増設。中国無錫では工場建屋も増やした。
 導入したのは、日本の新鋭工場で蓄積したデータを活用し品質や歩留まりを高めた設備。投資金額は1件10億~15億円規模で、4カ国合計で50億円程度となる。合計で2割程度全体の生産能力が高まっており、中期的な拡販に向けた戦力となる。
 また、国内では主力生産拠点である岡山工場(岡山県高梁市)でIoTを活用して生産性を極限まで高めた「第6工場」でVVTの能力を増強。2018年内に増産設備を立ち上げる。
 焼結製品の世界市場は約8千億円で同社の世界シェアは12%程度。今後グローバルに供給を強化しながら、22年度には16%まで高めたい考えだ。

最終更新:11/8(木) 6:15
鉄鋼新聞

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