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木村太郎氏 選挙予測はずれイジられまくり「トランプもジンクスには勝てなかった」

11/8(木) 11:30配信

FNN PRIME

トランプが民主党に屈したのではない

やはり選挙結果を予測するのは無謀極まりないことだった。

米中間選挙で「トランプ共和党は上下両院で過半数を維持する」と断言してしまったばかりに、その予測が外れていろいろなテレビ番組に引っ張り出されてイジられる羽目になった。

(画像)会見でCNN記者に声を荒らげるトランプ大統領

下院で民主党の議席が過半数を上回ったわけで見通の悪さは弁解の余地はないが、これでトランプ大統領が民主党に屈したかのように言うのは早計だろう。

トランプもジンクスには勝てなかった

テレビ番組で間違った原因を聞かれて「トランプ大統領もジンクスには勝てなかった」と言うことにしている。ジンクスというのは米国の中間選挙では大統領の政党が下院で議席を減らすのが定めのようになっていることだ。

戦後18回行われた中間選挙では16回も大統領政党が下院で議席を減らしており、2010年にはオバマ大統領の政権与党の民主党は63議席も失っている。

その理由としては、2年前に行われた大統領選挙で大統領の人気に便乗して当選した日本でいえば「◯◯チルドレン」と言われる新人議員が実力を発揮できないまま有権者に見捨てられるケースが多いことが挙げられる。

一説には、中間選挙の時に大統領の支持率が50%を下回っていた場合、大統領政党は37議席を失うという。

民主党は看板候補を失った

今回トランプ大統領の支持率はほとんどの世論調査で40%台だったが、共和党が失ったのは36議席(ABC放送)なので「善戦」したと言えないこともない。

上院では中間選挙にまつわるジンクスはないが、共和党は2議席を加えることになりそうだ。これは党内にいくばくかの造反議員がいても政策遂行を可能にするものでトランプ大統領としては満足だろう。

その一方で民主党は「オバマの再来」と言われたテキサスのベト・オルーク候補やスーパースターのテイラー・スウィフトさんが異例の支持表明をしたテネシー州のフィル・ブレッドセン候補ら看板候補を当選させられなかっただけでなく、知事選挙でも現職のフロリダ州のアンドリュー・ギラム知事や「初のアフリカ系女性知事になるか」と言われたジョージア州のステーシー・アブラム候補(まだ敗戦宣言をしていないが)を落選させてしまった。

「トランプが勝者だ」

「民主党は下院で勝ったが、トランプは選挙で勝った」

7日ワシントン・ポスト紙の論評欄にブッシュ大統領らの助言者をしたエド・ロジャース氏はこうした見出しの分析記事を投稿した。

「大統領の政党は(下院)で少し議席を減らしたが、それは民主党やメディアが囃し立てた青い波と言えるものではなかった。一方トランプの役割だが、その存在が候補者にとって重荷になったり障害になったかと言えば全く逆でトランプは掛け値なくプラスの存在だった。2018年の中間選挙に限って言えば、トランプが勝者だ」

このロジャース氏の言葉を、私が見通しを誤った弁明の代わりにご紹介しておきたい。

(執筆:ジャーナリスト 木村太郎)

最終更新:11/8(木) 11:30
FNN PRIME

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