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スバル 新型フォレスター アドバンス試乗|マイルドハイブリッドe-BOXER搭載モデルを改めてテスト

11/8(木) 17:02配信

オートックワン

クロスオーバーSUV市場のど真ん中を行く新型フォレスター

世界的にクロスオーバーSUV人気が止まらない。元々はニッチな市場だったはずだが、今やどの自動車メーカーも主力モデルとしてエース級のモデルを投入している。ただ、一口にクロスオーバーSUVと言いながらも、オンロード主体/オフロード主体、カッコよさ重視/ユーティリティ重視と言ったようにジャンルは細分化されている。そんなクロスオーバーSUV市場のど真ん中を行くのがスバル フォレスターである。

◆スバル 新型フォレスターの内外装を画像で見る

初代モデルは1997年に登場。個性派揃いのスバル車の中では比較的大人しめな存在だったが着実にユーザーを獲得。そのキャラクターが大きく花開いたのは2007年に登場の3代目からだ。SUVらしさをより強調したコンセプトがクロスオーバーSUVブームと相まって販売台数は大きく増加。好調の北米販売をけん引すると共にグローバル販売トップとなるスバルのエースへと成長した。

そんなフォレスターだが、現行モデルとなる5代目は7月に登場。すでにインプレッションはお届け済みだが、今回は改めて「e-BOXER」を搭載する新型フォレスター「アドバンス」にフォーカス。実はアドバンスのみ販売開始が9月と遅れたにも関わらず、販売台数の44%を占める人気グレードとなっている。その秘密を探るため、箱根近郊のワインディングを含めたリアルワールドでチェックしてみた。

多くの人が使う実用域での性能にこだわったハイブリッド制御

新型フォレスター アドバンスのパワートレインは、145ps/188Nmを発揮する2リッター直噴の水平対向4気筒(FB20)にモーターを内蔵したリニアトロニック(CVT)を組み合わせる「パラレルハイブリッド」である。機構的には先代XVハイブリッドに搭載されたシステムと同じながらも多くの部品を刷新。モーターのポテンシャルを最大限に活かすために電気部品は9割が新規開発された。バッテリーはニッケル水素からリチウムイオンバッテリーに変更されたことで電圧もアップ。その結果、出力自体は13.6ps/65Nmと変更ないものの、実用出力はアップしている。

また、これまでは個別に配置されていたバッテリーとインバーターなども一体化、機能も集約することで小型化にも成功しているものの、エンジン始動は通常のスターターモーター、アイドリングストップからの復帰はISG(インテグレーテッドスタータージェネレーター)と使い分けている所や、エンジンルーム内に12V用バッテリーを2個搭載するなど、システム的には無駄が多いのも事実だ。

まずはSIドライブ「I」でスタート。ガソリン車は水平対向エンジン特有の発進時の応答性の悪さをスロットル特性でごまかしている部分があるが、e-BOXERはモーターアシストをプラスすることでスッと自然に動く。そういう意味ではホンダのIMAのようにエンジンに自然に上乗せされたアシストで、2.2~2.3リッターのNAエンジンのような感覚である。

一方、SIドライブ「S」にすると、電動化を意識させるアシストに代わり、アクセルを踏んだ瞬間からグーッと立ち上がる力強さは、まさに「電動ターボ」と言ってもいい。特に今回のようなワインディングではアクセル操作に忠実に反応してくれるので、非常にリズミカルに走れるのが嬉しい。限定的に言えば従来のターボ車の役目をカバーしている。

ただ、どちらのモードも絶対的なモーター出力やバッテリー容量の関係でモーターアシストは高回転域まで続かないのも事実だ。開発責任者の布目智之さんは「あれもこれもと欲張らずに、多くの人が使う実用域での性能にこだわった結果」と語るが、それならメルセデス・ベンツの48Vハイブリッドのように、モーターとエンジンの得意な所を切り分けたほうが水平対向エンジンのメリットがより活きる気がするのだが……。例えば、初期のEJ20ターボとe-BOXERの組み合わせなら、実用域のドライバビリティを確保しながらも、高回転まで楽しめるユニットになりそうだが!?

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最終更新:11/8(木) 20:23
オートックワン

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