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有森也実さん躍動 大作の魅力聞く 「いぬむこいり」岡山映画祭で公開

11/8(木) 17:58配信

山陽新聞デジタル

 岡山市内が会場の「岡山映画祭2018」が9日、開幕する。注目の1作が岡山初公開となる4時間を超える大作「いぬむこいり」(2016年)。主演女優有森也実さんが9日の前夜祭と10日の上映でトークを披露する。親交があり今回の上映に尽力した同祭スタッフの吉富真一さん(61)=シネマ・コレクターズ・ショップ「映画の冒険」代表=に同作や有森さんの魅力を聞いた。

 ―有森さんへの注目が高まっています。

 有森さんは、「キネマの天地」(山田洋次監督、1986年)の主役に19歳で抜てきされ、一躍注目されました。91年には織田裕二さんの片思いの相手を演じ、織田さんに恋をする鈴木保奈美さんとの恋愛模様を描いたテレビのトレンディードラマ「東京ラブストーリー」が大ヒット。

 現在放映中の「SUITS スーツ」(OHKなどフジテレビ系)は織田さん、鈴木さんが「東京…」から27年ぶりの共演で話題を集めることもあり「東京…」人気が再燃、有森さん演じる古風な女性「関口さとみ」も注目されています。ご本人はむしろ鈴木さんが演じた「赤名リカ」に近い活発な人ですが。

 ー出会いは。

 2011年12月、今回の「いぬむこいり」の監督片嶋一貴さんの「アジアの純真」がシネマ・クレール丸の内(岡山市)で公開された時、監督らと共に来岡された。独立系映画が地方でどう公開されるか興味を持ってのこと。今回の映画祭へのメッセージにあるように、地元のファンと愛で映画が支えられていること、作り手と客との距離が近く直接思いをぶつけられることなどに感動されたようです。

 サッカーファンで、13年9月、主演作「たとえば檸檬(れもん)」(片嶋監督)のトークショーに来岡された際にはファジアーノ岡山の試合も一緒に観戦しました。芸能人ぽくないざっくばらんな方ですよ。

 ―「いぬむこいり」の魅力は。

 今までの日本映画にはなかったスケール感の作品です。有森さんが演じるアラフォーのダメダメな小学教師が、ある日、神の啓示を受け、自分の宝物探しに出ますが、選挙に担ぎ出されたり戦争に巻き込まれたりさまざまな困難に立ち向かう寓話的冒険物語です。

 共演者が、柄本明さん、石橋蓮司さん、緑魔子さんといったくせ者ぞろいですから4章4時間越えも苦にならないと思います。3年前に鹿児島県指宿市のロケ先に陣中見舞いに行ったのですが有森さんも監督も含めてピリピリとした緊張感あふれる現場でした。

 「東京…」の有森さんのファンにこそ、この作品を見てほしい。その当時は想像もできなかった有森さんがスクリーンに躍動していますから。間違いなく代表作と言えます。

 ◇有森さんら前夜祭でトーク

 前夜祭は9日午後6時半から県天神山文化プラザで。第一部は「岡山で生まれた映画たち・新作発表」、第二部は「有森也実さん、34年の女優人生を語る。」。入場無料だが整理券が必要。同日午前10時までに事務局(086―252―7606)へ申し込む。当日整理券なしでも空席があれば参加できる。

 「いぬむこいり」は同プラザで10日午後1時半上映。上映後、有森さんと片嶋監督のアフタートークがある。R15+指定。当日2千円の特別料金になる。

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