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度数の高い「ストロング系」が人気…アルコール依存症にならない飲み方を専門医に聞いた

11/8(木) 19:00配信

FNN PRIME

お酒を飲まない人でも近頃「ストロング系」缶チューハイの人気が高まっていることはご存じだろう。
コンビニやスーパーの酒売り場に行けば、甘さを抑えたものから果汁をたっぷり加えたものまで「STRONG」と書かれた色とりどりの商品がずらりと並んでいる。

【画像】「節度ある適度な飲酒」覚えておくべき一覧表

いずれも価格は低め、アルコール度数は8%や9%と高めになっており、中にはワインと同等の12%を謳うものも登場している。

Twitterでは安く手軽にすぐ酔えることから、様々な意見が投稿されている。
・忙しくて時間がないので酔っぱらうまでを短縮したい
・コンビニで冷えてて缶のふたを開ければそのまま飲める事が重要
・「酔う」というより「わからなくなる」ためのお酒

またストロング系を表現した「虚無の酒」「ロング缶は福祉」「魔法の水」などという言葉も話題になっていた。
様々な形で注目される「ストロング系」は今、どれだけ売れているのだろうか?


サントリーが2018年に公表したレポートによると、缶チューハイや缶カクテルなど、そのまますぐ飲めるアルコール飲料(RTD=Ready to Drinkの略)の市場は、10年連続で拡大し続け、過去最大規模に達したという。
その内訳をみると、度数3%以下のRTDは横ばいか微減しているのに対し、8%以上の商品は、2012年の2.3倍に迫る見込みで、アルコール度数が高い商品ほど増えていることがわかる。

アルコール依存症の患者数は過去最高

強いお酒が売れている一方、お酒で体を壊す人は増えていないのだろうか?

厚生労働省では「節度ある適度な飲酒」として「1日平均純アルコールで約20g程度」という指針を出している。
純アルコール量とは「アルコール飲料の量(ml)×度数÷100×0.8(アルコール比重)」という計算式で求められるというが…ピンと来ない方は画像の表を覚えたほうが分かりやすそうだ。

例えば5%のビール中瓶1本(500ml)の場合、「500×5÷100×0.8=20」で、純アルコール量は20gになる。
ちなみにストロング系350mlの場合、7%で19.6g、8%で22.4g、9%で25.2gとなり、度数によっては1本で「節度」の基準を超えてしまう。

安くて手軽だからと言って大量のお酒を飲み続けると体に良くないのは明白。
それに、人によっては飲み続けた結果、耐性や精神・身体依存などが形成されて、自分でコントロールできなくなり、飲むのはよくないとわかっていながらも飲んでしまう「アルコール依存症」になってしまうかもしれない。

実は、厚生労働省の患者調査によると、アルコール依存症の総患者数は、最も新しいデータの平成26年(2014年)で4万9千人と過去最高になっているのだ。
(推計患者数: 調査日当日に、病院、一般診療所で受療した患者の推計数
総患者数: 調査日現在において、継続的に医療を受けている患者の推計数
※平成5年以前と平成8年以降は分類法が異なるため年次比較はできない
※平成23年は東日本大震災の影響で一部の調査を実施していない)

なぜ、アルコール依存症患者が増えたのか?
そして現在ストロング系が人気だが、アルコール依存症にならない飲み方はあるのか?
アルコール依存症の治療で30年の歴史がある千葉県の医療法人梨香会 秋元病院の病院長、川向哲也先生に伺った。

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最終更新:11/8(木) 21:47
FNN PRIME

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