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清川から新ビジネスを 村、企業誘致へ拠点整備 都内でセミナー

11/8(木) 19:43配信

カナロコ by 神奈川新聞

 清川村が新たな人の流れや産業を生み出そうと、煤ケ谷地区で整備を進める「ローカルイノベーション拠点」を軸とした企業誘致に力を入れている。来年2月に完成予定の複合施設で、都心部などの本社から離れた「サテライトオフィス」として入居できるスペースも備える。村は企業誘致を通じて人口減対策や雇用創出につなげたい考えで、今月2日には都内でセミナーを開催し、経営者らに村の魅力をアピールした。

 「宮ケ瀬ダムの関係で財政面が良いと聞くが、なぜ外から人を呼ぼうとしているのですか」

 2日夜、新宿の40階建てビルのオフィスフロアの一角。村が地方創生事業などに取り組むポート(東京都)との共催で開いたセミナーには、新興企業の経営者ら20人ほどが集った。村の現状や暮らしなどを巡って活発に質問が寄せられ、充実した意見交換が行われていた。

 村では現在、役場から約1キロ離れた場所に同拠点を整備している。計約1100平方メートルの敷地にいずれも2階建ての2棟を建て、うち1棟の2階部分にサテライトオフィスとして4社分のスペースを設ける計画だ。

 まずはサテライトオフィスへの誘致を主軸にするが、「都心部の喧噪(けんそう)から離れ、自然豊かな環境に住んでもらいながら働ける場所ということを発信したい」と村担当者。山間部に位置し、工場などの拠点としてまとまった用地確保が難しい現実もあるが、「新しい働き方を模索するベンチャー企業やIT企業などのサテライト拠点としては売り込めるはず」と強調する。

 実際、同日のセミナーに参加したソフト開発会社を経営する男性(41)は「行政が熱心で、気候などもいい。当社はリモートワーク(在宅勤務)が可能なので、社員の移住地として視野に入れたい」とした。

 2016年の国の経済センサス活動調査によると、村内の事業所数は135で、12年の前回調査とほぼ横ばいとなっている。ただ、従業員数は前回比134人減の1404人と停滞傾向。村は新たな企業進出により雇用創出や定住促進につなげたい考えだ。

 年内にも経営者らを対象に村内を無料で案内するツアーを行い、売り込みにさらなる攻勢をかける。

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