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育児・介護中でも職業訓練 短時間課程で支援 ポリテク佐賀

11/8(木) 16:54配信

佐賀新聞

 子育てや介護で家庭にいる人材の職場復帰を促そうと、職業訓練施設「ポリテクセンター佐賀」(佐賀市)は、全国初の試みとなる、育児や介護に配慮したカリキュラムを組んだ短期間・短時間訓練を実施した。4カ月間の受講で済み、訓練時間も昼間の4時間で済むことから育児などで職業訓練の時間を取りにくかった女性に好評で、10月下旬に1回目の訓練を終えた“1期生”17人のうち、10人が県内企業に就職、ものづくり分野で新たな一歩を踏み出す。

 女性活躍推進や企業の人手不足感が高まる中、全国に約60カ所ある同様の施設のうち、佐賀と島根で試験的に実施。ポリテクセンター佐賀は、7月に「ものづくりベーシック科」を立ち上げた。企業が多様な人材を求めていることから、簿記以外に、ものづくりに必要なCAD(コンピューター設計支援)や工場内作業の補助をカリキュラムに追加した。

 子どもの送り迎えなど受講者が家庭と訓練を両立できるよう、訓練時間は午前10時以降午後3時までとした。訓練時間は従来の6時間から4時間に短縮。訓練中は託児施設利用料の一部を負担する制度も利用できる。人気は高く、立ち上げ当初から定員を上回る受講者を受け入れ、2回目となる11月の講座も定員をオーバー。中には、福岡県から通う受講生もいる。

 昨年末に退職し、中学生と小学生の子どもがいる女性(34)=佐賀市=は、CADオペレーターとして、機械部品製造会社への再就職が決まった。女性は「前職とは全く違う職種。訓練を通してものづくりへの関心も高まった。働きながらCADの技術を高めていきたい」と意気込む。

 井本栄一所長は「再就職を希望する受講生のいいステップになれば。人手不足は喫緊の課題で、企業に、いい人材の橋渡しができれば」と話した。

最終更新:11/8(木) 17:27
佐賀新聞

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