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【特集】左手だけのピアノコンクール 闘病の女子高生に密着

11/8(木) 14:39配信

MBSニュース

大阪・箕面市で日本初のピアノコンクールが開かれました。それは左手だけを使ってピアノを演奏するというものです。国内だけでなく海外からも左手ピアニストが参加したコンクールの中で、ある病気と闘いながら左手だけのピアノ演奏に挑戦した女子高生を取材しました。

「夢はピアニスト」しかし右手に異変が…

11月2日、大阪であるピアノコンクールが開かれました。参加者の全員が左手だけでピアノを演奏しています。左手だけを使うピアノのコンクールなのです。その中に、ひときわ若い参加者がいました。高校3年生の早坂眞子さん(18)です。

「ピアニストになりたい、小学校ぐらいからずっと思ってました」(早坂眞子さん)

眞子さんは幼稚園のときからピアノを習い始めました。休日は1日8時間、平日も毎日かかさず練習し、アジア大会で金賞をとるなど輝かしい成績を収めてきました。中学卒業後に地元・宮城県から上京。難関の東京音楽大学付属高校の演奏家コースに入学し、音楽漬けの毎日を送っていました。ところが、ちょうど一年前。眞子さんの右手に異変が起きました。左手は鍵盤の上を滑らかに動くのに、右手では…思うように弾けなくなったのです。

「指が上がったまま突っ張っちゃって下りてこないとか、あと指を内側に巻き込んじゃって早く動かせない。これはおかしい…みたいな感じに」(早坂眞子さん)

音楽家を襲う「局所性ジストニア」とは

練習を重ねるにつれ動かなくなる右手。医者に告げられた病名は「局所性ジストニア」でした。眞子さんを襲った局所性ジストニアとは、一体どんな病気なのでしょうか。

「脳が原因で、筋肉が異常に緊張してしまうという病態ですね」(川崎市立多摩病院・神経内科 堀内正浩部長)

脳の中には5本の指を動かす領域がそれぞれ独立して存在します。音楽家の場合、指を動かす練習を繰り返して行うため、領域がどんどん広くなります。しかし、脳の容量を超えて領域が広くなりすぎると重なりができてしまい、楽器を弾こうとすると、脳から正しい情報が伝わらなくなってしまうのです。実はこの病気、音楽家の100人に1人がかかると言われています。そしてプロにとって致命的なのが…。

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最終更新:11/8(木) 14:39
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