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「天声人語 2018年11月9日」

11/9(金) 7:00配信 有料

朝日新聞デジタル

 季節は秋。雨上がりの静かな森で、貧しい農村の娘が恋人を待っている。やがて訪れた若者はつれないそぶり。「明日、都会に出る」のひと言で娘をあっけなく捨て去る。ロシアの作家ツルゲーネフの『あいびき』はこんな物語である▼明治21(1888)年、二葉亭四迷が訳して発表すると、たちまち文学青年たちの注目を集めた。田山花袋、国木田独歩、島崎藤村らを夢中にさせた▼実際に二葉亭訳を読み返すと、その自然描写の豊かさに驚かされる。陽光を浴びた落ち葉が黄金色に輝き、シジュウカラの鳴き声が聞こえる。読むほどに五感を刺激される▼現代の少年少女にも読まれているのだろうか。…… 本文:607文字 この記事の続きをお読みいただくには、朝日新聞デジタルselect on Yahoo!ニュースの購入が必要です。

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