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蔡英文総統、馬英九前総統の「新三つのノー」を批判 「台湾の主権傷つけた」

11/9(金) 19:10配信

中央社フォーカス台湾

(台北 9日 中央社)蔡英文総統は9日、馬英九前総統が先日、対中国政策に関する「新三つのノー」を提案したことについて、「誤った時空、環境を土台に、台湾の主権を傷つけることをした」と批判し、「足を引っ張られたように感じる」と述べた。

馬氏は7日、2015年に同氏と中国の習近平氏が行ったトップ会談の3周年を記念して台北市内で開かれたシンポジウムに出席。両岸の現状維持のためには「一つの中国」を原則とした「92年コンセンサス」と「一中各表」(一つの中国を台湾と中国大陸各自の立場で解釈)を拒絶してはならないと強調し、「統一を厭わない、台湾独立を支持しない、武力行使しない」の3つの原則によって両岸の平和的発展の現状を維持するのが台湾にとっては最良の選択だと主張した。馬氏は2008年の総統就任時、「三つのノー」として「統一しない、独立しない、武力行使しない」を明言していた。

蔡総統は9日、台北市内で開かれた工業界をねぎらう「工業節」(11月11日)の祝賀式典に出席後、報道陣に対して自主的に談話を発表。馬氏の発言について、「中国や国際社会に『中国の圧力は有効的で、台湾人は屈する』との誤ったメッセージを伝えてしまった」と指摘。台湾人の主権に与えた傷は大きいと憂いた。

蔡総統は2016年5月の就任以来、中国からの圧力が絶え間なく続いている現状に触れ、現在最も必要なのは台湾の人々が一致団結して外部に立ち向かっていくことだと強調した。

(葉素萍/編集:名切千絵)

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