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<米国>「銃乱射、最初は悪ふざけだと思った」店内の学生

11/9(金) 10:52配信

毎日新聞

 【サウザンドオークス(米西部カリフォルニア州)長野宏美】大学生でにぎわう店が惨劇の場に変わった。当地のバーで7日深夜に起きた銃乱射事件で12人が命を奪われた。「普段は家の鍵もかけないほど安全なのに、何人が銃の犠牲になればいいの?」。悲しみと怒りが広がった。

 現場に居合わせて逃げ延びた大学生らが、当時の緊迫した状況を語った。

 「黒ずくめの男が店に入って来たので、最初は悪ふざけだと思った」。店内にいた大学生のコール・ナップさん(19)が明かした。だが、突然銃声が聞こえて振り返ると、男が拳銃で女性を撃ったという。いったん銃声がやんだすきに、近くの出口から逃げ、外にいた人に向かって叫んだ。「全力で走れ!」。近くの駐車場に避難したが、「安否の分からない友人がいる」と顔を曇らせた。

 大学生のテイラー・ウィトラーさん(19)は仲間11人で、友人の誕生日を祝うため店を訪れていた。銃声を聞いて伏せた後、逃げようとしたが、50人以上が一斉に同じ出口に向かったため、踏みつけられ、立ち上がれなくなった。男が近づいて来るのを感じ、「私は死ぬのか」と恐れていると、後ろにいた人が起こしてくれ、逃げ切ることができた。幸い、左膝の軽傷で済んだ。だが「まさか自分の身にこんなことが起きるとは……」と恐怖にうちひしがれていた。

 店の近所に住むサラ・シリクーラさん(44)は、事件現場にいた娘の友人から電話で「銃撃があってトイレに隠れている。家の鍵をかけて絶対外に出ないで」と告げられたという。

 看護師を目指す大学生のアシュリーさん(20)は、店の近くの屋外にいる時に「バンバン」という銃声を聞いた。友人と「今の何?」「花火?」と顔を見合わせていると、人々が走って逃げてきた。店で働く知人の女性が亡くなったと聞いた。「ここは安全な街だったのに、もう安心できなくなった。若者の銃規制の運動が高まると思う」と声を強めた。

最終更新:11/9(金) 11:22
毎日新聞

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