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大谷にも頼もしい存在 エンゼルス新指揮官は「ガチョーン」を知る親日家

11/9(金) 8:30配信

スポニチアネックス

 99年春、男は夢だったメジャーの舞台で不振にあえいでいた。そんなある日、心配顔でマウンドに駆け寄った捕手が突然右手を突き出し、小刻みに動かし始めた。「何をやっているの?」と聞くと返ってきた言葉は「ガチョーン」。思わず笑みがこぼれ、その試合から不思議と力みが抜けた。

 10月31日から沖縄県国頭村でスタートした日本ハムの秋季キャンプ。新任の木田優夫投手チーフコーチ(50)が冒頭の思い出話を披露してくれた。同年は念願のメジャー移籍を果たし、タイガースに所属もキャンプで投げ込みを行わないメジャー流の調整に戸惑い、オープン戦から制球難を露呈。人柄を慕う同僚らは「気にするな」、「お前の実力は分かっている」などと声を掛けてくれたが、開幕後も不振は続いた。そんな時、ある捕手が「木田をリラックスさせるために」と一念発起。日本で一発ギャグのレジェンドでもある谷啓の「ガチョーン」を試合中のマウンドで敢行したのだ。

 10月21日(日本時間22日)、二刀流の大谷翔平投手(24)が所属するエンゼルスが新監督の就任を発表した。ブラッド・オースマス氏(49)だ。捕手として6球団を渡り歩き、通算1579安打。99、00年はタイガース所属だった。そう、19年前に「ガチョーン」を披露した張本人だ。メジャーの捕手はブルペンで同じ投手の球を受け続けることを嫌う傾向があるが、同氏は「木田のために」と率先して投げ込みに付き合ってくれたという。当時から親日家で人格者。大谷にも親身になって接してくれるだろう。

 当時、木田コーチはオースマス氏に「何でガチョーンを知ってるの?」と聞くと「誰かは言えないが、ある人に“木田をリラックスさせるには何をしたらいいんだ?”と聞いて、教えてもらった」と返ってきた。現在も「ある人」は不明。おそらく日本人だろう。そして当時タ軍に所属していた日本人で木田コーチの活躍を心の底から願っていた一人に、GM補佐だった吉村浩氏(54=現日本ハムGM)がいる…。(記者コラム・山田忠範)

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