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<スポーツクライミング>伊藤が初優勝 アジア選手権 女子

11/9(金) 21:28配信

毎日新聞

 2020年東京五輪の追加種目、スポーツクライミングのアジア選手権は第3日の9日、鳥取県倉吉市でボルダリングの男女決勝があり、女子は16歳の伊藤ふたば(TEAM au)が初優勝した。2位の倉菜々子(愛知・安城学園高)と完登数などで並んだが、完登に要したトライ数の差で上回った。3連覇を狙った野口啓代(あきよ)=TEAM au=は5位だった。

 男子は四つの全ての課題を唯一、クリアした19歳の楢崎明智(めいち)=同=が初優勝。2位は世界選手権4位の渡部桂太(住友電装)だった。

 スピードの男女予選も行われ、日本勢は男子が土肥圭太(神奈川・平塚中教校)、女子は野中生萌(みほう)=同、伊藤の2人が10日の決勝に進んだ。

 ◇期待の16歳 柔軟性生かし

  6人中5人が日本勢だったボルダリング女子決勝を制したのは期待の16歳だった。ワールドカップ(W杯)女王の実績がある野口や野中に競り勝った伊藤は「今季は悔しい思いばかり。久しぶりの優勝でうれしい」と表情をほころばせた。

 伊藤は昨年の日本一を決めるジャパンカップで14歳9カ月の最年少優勝。一躍脚光を浴びた。今年からはW杯に参戦できる年齢になったが、6月の東京・八王子大会で6位と健闘したものの、その後は不本意な成績が続く。今夏のジャカルタ・アジア大会で右膝を負傷。9月の世界選手権は代表を辞退した。

 それだけに今大会に懸ける思いも強い。右膝の回復具合は「8割程度」というが、この日の決勝で粘り強い動きを見せた。傾斜が緩く足場が少ない課題に野口らが苦しむ状況で、持ち味の柔軟性を生かして懸命に耐えた。

 W杯年間総合優勝に輝いた野口や野中との距離が縮まったとは感じていない。「安定感が違うし、2人は世界で勝っているから」と伊藤。今後は最大2枠と狭き門の五輪切符を懸けた勝負に臨む。【田原和宏】

最終更新:11/9(金) 23:15
毎日新聞

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