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セントレア、中間決算会見。純利益の38.1億円など各利益で過去最高を更新。「FLIGHT OF DREAMS」の来場者数は「想定を上回るペース」

11/9(金) 21:57配信

Impress Watch

 セントレア(中部国際空港)は11月9日に都内で会見を開き、代表取締役副社長の各務正人氏が2018年度中間決算(2019年3月期中間決算)について説明を行なった。

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 各務副社長は、今期が「将来の飛躍的な成長に向けてこれまで取り組んできたことを具現化させていく重要な年」であり、ここまで「着実に歩みを進めていくことができた」と評価。10月12日に開業した複合商業施設「FLIGHT OF DREAMS(フライト・オブ・ドリームズ)」は、初年度の来場者数を150万人としているが「想定を上回るペース」の来場者があり、2019年には新規のLCCターミナルビルや愛知県国際展示場と連絡するようになり、「新たな賑わいを創出する施設として、これから大事に育てていきたい」と説明した。

 国内では豪雨や台風、地震など大規模な自然災害が起き、セントレアでも多くの便で欠航や遅延が発生した。9月に発生した台風21号の影響で、航空会社各社が関西国際空港から各空港へ振り替え運航するなかで、セントレアでも国際線の臨時便194便を受け入れたが、スタッフら努力により大過なく対応することができ、国際拠点空港としての役割を果たすことができたのではと振り返った。

■純利益のほか各利益も過去最高を更新、純利益は4期連続の増益

 セントレアの2018年度中間決算において、売上高は324.8億円と前年同期比で10.5%(30.9億円)の増収。内訳は空港事業が4%(5.5億円)増、商業事業が18.1%(25.3億円)増、交通アクセス施設事業は前期並みという結果。

 空港事業では、国際線の旅客数が新規就航や増便が相次いだ韓国や東南アジアからの訪日外国人旅客の増加によって増え、北朝鮮情勢により落ち込んでいたグアムや韓国へのアウトバウンドが回復傾向にあり増加。中間期としては過去最高を更新した。国内線の旅客数は相次ぐ台風や地震、自然災害による影響はあったものの、新規就航や増便があった北海道、九州、沖縄方面のカバーがあり微増。

 発着回数では、国際線は東南アジア路線の新規就航や増便により増加しているが、一方で前期に中国内陸部との路線が運休になっており、結果的に98%。国内線は鹿児島便の新規就航や札幌便での増便、宮古便の通期化など、航空ネットワークが充実し100.7%となった。国際貨物取扱量は、自動車部品をはじめとして113.6%と着実に増加。今夏は常滑産のイチジクの本格輸出を開始するなど、地域の農水産品の輸出拡大に積極的に取り組んでいる。

 商業事業は18.1%(25.3億円)の増収。免税店事業が21.7億円と過去最高を更新して売上高全体を牽引。国際線旅客数の伸び、訪日外国人旅客の購買意欲が回復基調にあり、到着免税店の導入、新規店舗の導入、リニューアルなどの取り組みがあったことなどから、増収につながった。

 交通アクセス施設事業、主に駐車場の売上は前期並みの13.6億円。LCC向けの新ターミナルビル工事の本格化に伴い、今期はさらに駐車場容量が縮小。繁忙期を中心に公共交通機関の利用を呼びかけるなどの対応を行ない利用者を抑制できた、繁忙期以外での需要が伸びたことで、結果として前期並みになった。

 営業費用は264.9億円と8.8%(21.3億円)の増加。要因は商業事業の好調な売り上げに伴い仕入れ費用が15.7億円とかなりの部分を占めたことによる。さらに商業事業の販売体制の強化を図るため人件費が増加、前述の駐車場問題で代替駐車場を確保するなど費用がかかった。

 以上から、営業利益は18.9%(9.5億円)増の59.8億円、支払い利息などを差し引いた経常利益は21.7%(9.9億円)増えて55.7億円、最終的な中間純利益は20.2%(6.4億円)増の38.1億円となった。なお、中間期としては、純利益のほか各利益も過去最高を更新、純利益は4期連続の増益となる。

■FLIGHT OF DREAMSの整備、南側地区の整備事業に63.8億円

 財政状態の概要において設備投資は63.8億円で、これは主にFLIGHT OF DREAMSの整備、南側地区の整備事業によるもの。システムの更新なども実施しており、「増大する更新修繕期間や将来の成長に向けた取り組みにについては、今後も積極的に資源を投下していきたい」とした。

■2019年3月期の連結業績予想を上方修正。いずれも過去最高に

 セントレアの2018年度中間決算段階における2019年3月期の連結業績予想では、前提となる旅客数を、国際線において韓国路線や東南アジア路線の好調から、下期も好調を維持し、過去最高になるので前年実績を83万人上回る640万人とし、国内線は上期での相次ぐ台風や地震の影響から、当初予想の680万人から660万人に引き下げた。

 この旅客数予想から、売上高を当初予想の631億円から654億円に上方修正、営業利益は94億円から96億円に、経常利益は85億円から88億円に、最終利益は56億円から60億円としている。これからも過去最高になるとのこと。

 今後の取り組みとして、安全・安心面は今後も最優先事項として、多くの更新・修繕への着実な対応はもちろん、台風による被害や経験を踏まえて、さまざまな対策を隅々にまで再点検して、津波避難訓練など含めて総合的な対策のレベルアップにつなげていきたいとした。

 また、LCC向けの新ターミナルビルや、新ターミナルビルに接続するエプロンの整備など「今後の飛躍的な成長に向けた舞台作り」に取り組んでおり、先端技術を有する地域企業と、空港利用者や地域のニーズをマッチさせる実証実験に取り組み、「さまざまな空港の活用を通じて、地域の発展に貢献していきたい」と述べた。

トラベル Watch,編集部:稲葉隆司

最終更新:11/9(金) 21:57
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