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W杯で堂安や南野の活躍を記事にしたかった…「おっさんジャパン」世代の記者が願う若手の躍進

11/9(金) 15:02配信

産経新聞

 日本サッカー協会が7日、国際親善試合のベネズエラ戦(16日・大分銀行ドーム)と年内最後となるキルギス戦(20日・豊田スタジアム)に臨む日本代表を発表した。20歳の堂安律(どうあんりつ)(フローニンゲン)と23歳の南野拓実(ザルツブルク)も選ばれた。今夏のワールドカップ(W杯)ロシア大会後、体制を一新した日本代表で、若い2人のストライカーが躍動する姿を見ると、少し複雑な気持ちになる。Jリーグクラブに在籍していたときから取材を重ねてきた彼らの記事をW杯で書きたかった。

 ロシア大会で2大会ぶりの16強入りを果たした日本。32歳の本田圭佑(メルボルン・ビクトリー)、岡崎慎司(レスター)らベテラン中心のメンバーで、「おっさんジャパン」と形容された。本田らは自らの力で困難な道を切り開いてきた。個人的に同世代の“おっさん”たちには、これからも輝きを放ち続けてほしい。

 だが、西野朗(あきら)監督が率いたメンバー23人の中に、堂安や南野ら若手ストライカーの名前がなかったことには、ずっと疑問を感じていた。4年に1度の大舞台で味わう経験を、成長につなげる機会を与えられなかったからだ。

 一方で、優勝チームのフランスは19歳のエムバペ(パリ・サンジェルマン)が4得点を決めて新たなスターに名乗りを上げた。日本と世界の強豪には、若手の成長スピードに格段の差がある。

 次回の2022年W杯カタール大会を目指すチームはまだ緒に就いたばかりだが、森保一(はじめ)監督が思い切った若手起用を心がけている点は評価できる。「未来への投資」として、日本サッカー協会には若手育成のさらなる強化を求めたい。

 南野はC大阪時代、同僚で世界的スター選手だった元ウルグアイ代表のフォルランに対しても、ボールを自分に回すよう求めていた。いい意味で「エゴイスト」と言えるだろう。G大阪出身の堂安も負けず嫌いな性格だ。

 2人はロシア大会のメンバーから漏れた鬱憤を晴らすかのように活躍している。南野は9月のコスタリカ戦で代表初ゴールを皮切りに3試合連続で得点中。堂安はコスタリカ戦で代表デビューすると、10月のウルグアイ戦で代表初得点を記録。彼らが世界を驚かせる姿を見たい。(吉原知也)

最終更新:11/9(金) 15:02
産経新聞

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