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「ビッグコミックなければ引退」…50周年展でちばてつやさんら感謝

11/9(金) 19:35配信

産経新聞

 今年50周年の節目を迎えた青年漫画誌「ビッグコミック」(小学館)の歩みを振り返る展覧会が10日から川崎市市民ミュージアム(同市中原区)で開催されるのに先立ち、内覧会やオープニングイベントが9日開かれた。同誌で連載を持ったちばてつやさんは「ビッグがなかったら僕は30年前に引退していた」と謝辞を述べた。

 同誌は昭和43年、「大人のためのコミック誌」として創刊。当時は団塊の世代がちょうど20歳前後を迎えた時期で、青年向け漫画の需要が高まっていた。さいとうさんは「僕は最初から青年が読む漫画を描きたいと思っていたので、(執筆の)お声がかかりうれしかった」と当時を振り返る。

 その後も手塚治虫や石ノ森章太郎をはじめ、多くの名だたる漫画家が執筆。それまで少年漫画を中心に手掛けていた藤子不二雄(A)さんの場合は、ブラックユーモアの効いた『黒ィせぇるすまん』(後の『笑ゥせぇるすまん』)を執筆した。藤子さんは「30歳くらいになると、子供向けの漫画を描き続けるのがつらいときもあった。ビッグには感謝しています」と謝辞を述べた。

 漫画家にとって、新たな挑戦の舞台となったビッグコミック。相撲漫画『のたり松太郎』を連載したちばてつやさんにとっても同様で、「(『あしたのジョー』など)少年漫画を多く描いてきた僕にとって、ビッグはジャンルを広げてくれた雑誌。ビッグがなかったら僕は30年前に引退していた」と語った。

 同展では原画など約320点を展示。1千冊以上にわたる過去の雑誌や単行本なども公開される。『空母いぶき』(かわぐちかいじさん)など、連載中の作品に関する展示もある。



 「ビッグコミック 50周年展」は来年1月14日まで。大人800円。月曜休館。問い合わせは電話044・754・4500。

最終更新:11/9(金) 19:35
産経新聞

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