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ソウル中心部で金正恩礼賛集会 脱北者の講演会を妨害

11/9(金) 20:19配信

産経新聞

 【ソウル=名村隆寛】韓国ソウルの中心部で、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長を礼賛する親北団体の結成集会が白昼開かれ、物議を醸している。

 結成されたのは「白頭称頌委員会」で、左派の国民主権連帯や韓国大学生進歩連合など13の組織が7日、結成式を行った。約70人が集まり「結成宣言文」を読み上げ、「金正恩委員長と北朝鮮指導部、国民が示した平和と統一に対する熱望。この真の姿に韓国民の誰もが感動した。その頂点には金委員長のソウル訪問の決断がある」と訴えた。

 集会では「金正恩!」「万歳!」といった北朝鮮激賞の言葉が連呼された。現場から大通りをはさんだ約100メートル先には米国大使館がある。

 結成の主力勢力である韓国大学生進歩連合は6日に、脱北者の太永浩(テ・ヨンホ)元駐英北朝鮮公使が行う予定だった講演会を電話やメールで妨害。活動目標として「太氏脅迫」を公言し、「虚言を発し続ける太永浩は統一の邪魔を即刻止めろ」などと圧力を加えた。

 結成団体には、かつて憲法裁判所から「違憲政党」として解散命令を受けた統合進歩党や、最高裁から「利敵団体」と指定され解散した団体の流れをくむメンバーが少なくない。

 「正常な感覚では理解できないことが起きている」(保守系最大野党の自由韓国党議員)が、法では対処できない。保守派の批判にもかかわらず、当局は目をつむり、親北団体の結成や集会は野放し状態にある。

最終更新:11/9(金) 20:19
産経新聞

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