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鈴久との攻防に負けて開眼? 山林開拓など社会還元に注力 呉錦堂(下)

11/9(金) 15:40配信 有料

THE PAGE

 日本の「華僑の草分け」といわれる呉錦堂(ご・きんどう)。明治維新の頃、13歳で来日後、雑貨の行商で蓄財し、神戸を拠点に貿易商に乗り出した呉は、「国宝級」とも言われた人気銘柄の鐘紡の筆頭株主となり、「関西財閥の第一人者」と称されるまでに名を上げました。鐘紡株をめぐる壮絶な仕手戦に敗れ、大損害を被った呉は、それでも実業界で結果を残し、悟りを開いたかのように山林開拓など社会還元の活動に注力していきます。孫文の革命運動を支援した呉錦堂の後半生を市場経済研究所の鍋島高明さんが解説します。

 3回連載「投資家の美学」呉錦堂編の最終回です。

 鐘紡株は200円の大台を突破した後も上昇を続ける。呉の踏み上げ(売り建玉を損を承知で買い戻すこと)で295円まで暴騰する。呉にとって誤算だったのは、同じ華僑で売り方に陣取っていた麦少彭(ばく・しょうほう)がシンガポールへ敗走したことだった。「中国本土に無限の富がある」と豪語していた麦の資力が実はマユツバだったのだ。しかし、麦の名はこの鐘紡株の大仕手戦に参戦したことによって、日本買い占め史に永久に印されることになる。 本文:2,320文字 この記事の続きをお読みいただくには、THE PAGE プラスの購入が必要です。

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最終更新:11/9(金) 15:40
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