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《ブラジル》ボウソナロ政権で法相に就任濃厚のモロ判事「ボウソナロ次期大統領は危険人物などではない」と発言=政治的理由での就任を否定

11/9(金) 4:04配信

ニッケイ新聞

 ジャイール・ボウソナロ次期政権の法相就任が内定しているセルジオ・モロ連邦地裁判事が6日、パラナ州クリチーバで会見を行った。同判事はその中で、ボウソナロ氏の印象や、法相の職務を引き受けるに至った経緯、汚職防止法案の今後などについて語った。7日付現地紙が報じている。
 モロ氏はこの会見で、ボウソナロ氏について、「落ち着いた、分別のある、慎重な人物で、国の脅威になどならない。社会的弱者に攻撃を加えたり、同性愛者を迫害したりするような法案の提案はない。そんなものはゼロだ」と冗談を交えて答えた。

 また、自身の法相就任内諾と、ボウソナロ氏の政敵、労働者党(PT)のルーラ元大統領断罪との間には「何の関係もない」とし、政治性を理由にルーラ氏の裁判を行った訳ではないことを強調した。モロ氏は、大統領選の世論調査で支持率1位だったルーラ元大統領に収賄罪などで有罪判決を下し、それが結果的にルーラ氏の出馬断念へとつながった。モロ氏によれば、この判決は政治的なものではなく、純粋に犯罪を裁いたものだというが、ボウソナロ氏は選挙キャンペーン中、最も強くルーラ氏やPTを批判していた。
 ただ、モロ氏は、ボウソナロ陣営が大統領選の終わる前に接触を取り、法相就任を打診してきたことも認めた。それは、決選投票5日前のことだ。

  モロ氏は今後の抱負について、「議会との対話を重ね、6カ月以内に汚職防止法案を提出したい」とした。その法案の中身については、「ボウソナロ新大統領と話し合うことになる。最終決定権は彼にある」と語った。
 モロ氏が提案しようと考えているのは、「第2審有罪での刑執行の徹底化」「犯罪組織の構成員の刑務所内での隔離」「原告の匿名性の強化」「囚人同士の意思疎通の制御」「犯罪者のDNAデータ採取の促進」「警察官の職務の負担軽減」などがある。

 なお、現在、社会問題化している刑法関係の問題に関する見解も語られた。「成人年齢の引き下げ」に関してはボウソナロ氏同様、16歳までに下げることに賛成だが、それは殺人など、罪状が凶悪な場合に限るとしている。

また、減刑や一時的な恩赦、釈放などに関しては、「犯罪組織構成員に限り禁じること」に賛成としている。
 また、「社会運動団体のテロリスト認定」や「ベネズエラとの国境封鎖」「銃規制の軟化」などには反対の立場をとっている。

最終更新:11/9(金) 4:13
ニッケイ新聞

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