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猪木対アリ戦を仕掛けた新間寿氏、メイウェザーと那須川戦を「エキジビションならやる意味がない」

11/9(金) 12:21配信

スポーツ報知

◆過激な仕掛け人の激白

 リアルジャパンプロレス会長で、昭和の新日本プロレス黄金時代に“過激な仕掛け人”として1976年6月26日に日本武道館で行われたアントニオ猪木氏とボクシング世界ヘビー級王者モハメド・アリ氏との格闘技世界一決定戦など、幾多の伝説的な試合を実現した新間寿氏(83)が9日、スポーツ報知の取材に応じた。

【写真】アリ氏(右)を見つめる猪木氏

 5日に格闘技イベント「RIZIN」が、大みそかにさいたまスーパーアリーナでの実現を発表したボクシングの5階級制覇王者フロイド・メイウェザー(41)=米国=と、デビュー以来32連勝中の格闘家・那須川天心(20)との異種格闘技戦が「猪木対アリ戦」と比較され、引き合いに出されたことへ憤りをあらわにした。

◆猪木対アリとの比較は「冗談じゃない!」

 新間氏は、76年の猪木対アリ戦の実現へ猪木のマネージャーとして全権を委任されアリ側との交渉に奔走。30億円に達する巨額なファイトマネーから試合前日まで難航したルール問題など数々の障壁をすべてクリアし今も語り継がれる伝説の一戦を現実にした。

 今回、ボクサーと格闘家の異種格闘技戦ということもあり、試合が発表された会見でメイウェザーに「猪木対アリ戦」への質問がされ「ハイライトで見たことがある。なかなかいいショーだった」と答え、「猪木対アリの興奮再び」などと報じられた。

 プロレス界からの引退を表明した新間氏だが、自らの業績を引き合いに出されるこうした風潮に憤慨する。

 「猪木・アリ戦と比較なんかできるわけがないじゃないの。猪木さんがやったのは、モハメド・アリですよ。当時、現役の世界チャンピオンなんですよ。メイウェザーって5階級とか言ってますが、だいたい、私はそんな名前知らなかったし、もう引退したボクサーでしょ。アリは世界どこの国へ行っても誰でも知っている世界的な正真正銘のチャンピオンだったんですよ。それとアリを比べるなんて冗談じゃないよ!」

 その上でアリ戦の実現へ動いた時の猪木氏の言葉を明かした。

 「猪木さんが私に“誰もやらない、誰もできないことを男の夢として実現する。それが男のロマンだ。新間、オレのロマンを実現してくれ”ってそういう猪木さんの言葉があったから私は動いたんです。当時、いつも猪木さんの上にはジャイアント馬場さんという人がいたんです。超えるに超えられないものは猪木さんにとって馬場さんであり力道山先生だった。その人の向こうを張るには馬場もできない、力道山もできなかったことをやるしかない、と。そのためにアリとやる、これしかないと思ったんです。猪木さんが馬場さんの上を超えるだけの世界的な知名度をつけるためにはアリとやることが最高だと思った。それで私は全力で集中したんです」

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最終更新:11/9(金) 12:48
スポーツ報知

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