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プロサーファー 大原洋人 家族一丸で東京五輪メダルを目指す

11/9(金) 15:59配信

テレビ東京スポーツ

千葉県外房。太平洋に臨む一宮町。

日本広しと言えど、これほどサーフィン一色に染まった町は他にない。幹線道路にはサーフショップが軒を連ね、サーフィン目当ての移住者が増えたことで深刻だった町の少子化問題が解消されたほど。そんなサーフィンの町一番のスターが地元出身の大原洋人。

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13歳で全日本選手権優勝。

同じ年にプロデビューを果たし、今年でプロ9年目を迎える。採点競技のサーフィンで大原の細やかな技術には定評がある。たとえばターン。スプレーと呼ばれる水しぶきが大きいほど得点が高いが、大原のターンはとりわけスプレーが大きく、見栄えがする。

波から飛び出すエアーも得意。大原のエアーはボードを縦に回転させるダイナミックな技で、難易度が高い分、高得点が期待できる。

趣味でサーフィンをしていた父の影響で、8歳から波に乗り始めた。ジュニアの頃から国内では敵なし。必然、舞台は海外に出ることになり、その遠征費用を捻出するため、父は身を粉にして働いた。息子が遠征に出ている間、父は宅配弁当で節約生活を送る。

息子の夢は父の夢。自分の稼ぎは息子の夢のために。それは今も続いている。三年前、その1つが叶った。

大原は最高グレードの大会、アメリカUSオープンで日本人として初めて優勝したのだ。18歳での快挙。しかも優勝賞金は10万ドルだった。

現在の世界ランクキングは26位。家族一丸、東京オリンピックでのメダルを目指している。そんな大原に負けられない戦いが来た。

地元・一宮町で行なわれる日本最大級の国際大会。自分の生まれ育った街に世界から180人のプロが集まりしのぎを削る。もちろん大原は優勝候補の一人。負けるわけにはいかない。

家族も意気込んでサポートに手を尽くした。なんと貯金を切り崩し高額なギャラをねん出し、オーストラリアから世界屈指のパーソナルコーチを息子のために招聘したのだ。

さらに父はこの一週間は仕事を休み応援に集中する。その間、実入りはなくなるが、優勝賞金は200万円。優勝すれば、もとは取れる。

父の投資は実るのか。試合当日、大原はコーチと入念な打合せをして海に向った。

4選手が同時に海に入り上位2名が勝ち上がるトーナメント。制限時間25分の中で何本波に乗ってもよく、ジャッジが一本ずつを採点しベスト2本の合計点で順位が決まる。

大原は二回戦から登場。慌てることはなく、冷静に波を待つ。大切なのはベスト2本の点数なのでたくさん乗ればいいというわけではない。開始から8分、初めて波をとらえた。力強いターンから滑らかにボードを操り、最後も大きなターンを決める。

だがそこからピタリと波が来なくなってしまった。他の選手が次々に得点を伸ばし、その時点で大原は最下位に。

残り10分。大原はエリアを移動。これが名伯楽の授けた作戦だった。実は前日、同じ時間帯の海を見たコーチが波の傾向をつかみ、試合前に指示していたのだ。この読みは見事的中。大原は2位で翌日のラウンドに進んだ。

迎えた三回戦。前日よりも荒れた海。大きな波を好む外国人選手が大技のエアーを我先にと狙う。それらが見事に決まり大原は最下位へ。逆転には高得点が必要となる。

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