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「日本一海に近い駅」はどこか 列車を降りたら砂浜、干潟… 水面がすぐの「海駅」も

11/9(金) 16:10配信

乗りものニュース

旅情を誘う「海駅」

 島国・日本には、海沿いを走る鉄道路線が数多くあります。車窓いっぱいに、日本海や太平洋が広がる景色には、誰もが目を奪われてしまうことでしょう。こうした路線には、海近い場所に建つ駅も。乗降者数が少ないながらも見事な景色で多くの人に愛されている駅や、その絶景が話題となりたくさんの観光客が訪れる駅など、個性も様々です。

【写真】ホームを降りたらすぐ海水浴場 夏季のみの臨時駅

 たとえば、神奈川県鎌倉市と藤沢市を結ぶ江ノ島電鉄にも、海沿いを走る区間があります。鎌倉高校前駅から国道134号を挟んで眺める湘南の海は、たびたびドラマや映画などにも登場実際に訪れたことがなくても、テレビなどでその風景を見たことがあるという人も多いのではないでしょうか。このような景色が見られる「海駅」、ほかにどのようなところがあるのでしょうか。

 海に近いというと、真っ先に名前が挙がってくる駅のひとつが、新潟県柏崎市にある青海川駅です。JR信越本線の駅で、直江津駅(上越市)から柏崎駅(柏崎市)のあいだは、日本海沿いに線路が伸びています。青海川駅は線路を挟んでふたつのホームがあり、長岡方面行きホームの外はすぐ海岸、反対側には山が迫っています。

2007(平成19)年の新潟県中越沖地震では、この青海川駅の山側で土砂崩れが発生。ホームや線路などが土砂に埋まり、当時の趣のあった駅舎も復旧工事の際に撤去されました。翌年からは新しい駅舎が訪れる人々を出迎えています。

あの駅は「西の横綱」か

 伊予灘に面した愛媛県伊予市のJR下灘駅は、「青春18きっぷ」のポスターに使用されたことで有名ですが、そのほか昭和30年代の映画「渡り鳥シリーズ」や「寅さんシリーズ」などにも登場。近年もテレビドラマやCMなどのロケが比較的頻繁に行われています。駅舎は1935(昭和10)年に開業した当初からの木造で、改装を繰り返しながらいまも使用されており、風情ある佇まいを見せています。

 下灘駅はかつて「日本一海に近い駅」とも呼ばれていましたが、海岸を埋め立てる形で国道378号が建設され、海から遠ざかっています。とはいえ、北西の方角に開けたホームからは、海に夕日が沈む美しい光景が見られることも。観光列車の「伊予灘ものがたり」も停車するなど、この景色を求めて下車する人が多いようです。

 ホームから出ると、そこはもう海水浴場の砂浜という駅もあります。徳島県美波町にあるJR牟岐線の田井ノ浜駅。田井の浜海水浴場の目の前が駅です。

 この駅は海水浴シーズンだけ営業する臨時駅。毎年7月中旬から8月初旬にかけての約1か月間、上下各4本の列車が停車します。室戸阿南海岸国定公園の一部である田井の浜は小さな入り江になっており、遠浅で波が穏やかなので、家族連れでにぎわいます。列車を使い、日帰りで気軽に海水浴を楽しめる場所でもあるのです。

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