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【清 竜人 インタビュー】オーセンティックなデュエットソングを目指した

11/9(金) 10:02配信

OKMusic

再びソロ名義にて活動を開始した清 竜人。その第二弾「目が醒めるまで (Duet with 吉澤嘉代子)」がデュエットソングという意外さもさることながら、昭和を代表する名アレンジャー陣が名を連ねているところも特筆したい。そんなニューシングルを紐解いてもらうべく、本人にメールインタビューを敢行した。

清 竜人 インタビューのその他の写真

──まずは8月26日の東京キネマ倶楽部にて吉澤嘉代子さんをゲストに迎え行なわれた『清 竜人 歌謡祭』を振り返っていただきたいのですが、当日は最近の平成昭和歌謡路線を基調に“ソロ清 竜人”の縮図的な印象を受けました。その辺りご自身的にはいかがですか?

新旧を上手に織り交ぜたセットリストにできたかなと思います。歌謡曲というものが音楽的な伏流としてありますが、同じ人間が歌うJ-POPとして違和感のないものを目指していたので。

──あの日、“こんなライヴにしたかった”的なコンセプトや想いがあったのでしょうか?

ツーマンライヴでしたので、出演者の魅力を存分に伝えられるよう考えました。

──当日のステージからの会場の感触や雰囲気、手応え等はいかがでしたか?

前ツアー『清 竜人ツアー 2018 夏』での大阪の味園ユニバースもそうですが、華美で前代的モダンな雰囲気が今の自分のモードと相性が良いというのは、観客の反応で気付いた部分もあります。

──その際のお相手の吉澤嘉代子さんですが、彼女を選ばれた理由を教えてください。

音楽的な理由というよりは、何か縁を感じたのでお声掛けしました。

──そこで今回のデュエット曲「目が醒めるまで (Duet with 吉澤嘉代子)」がご本人も交え初披露されたわけですが、当日初めて人前で歌われていかがでしたか?

リハーサルまではお互い不安定でしたが、本番では元恋人同士のように歌えたかと思います。

──では、ここからはニューシングルについてうかがわせてください。今回は前作シングル「平成の男」と打って変わって全体的にしっとりとした曲の印象がありますが、「平成の男」のテーマがそれこそ“平成の男”だったとしたら、今回はもう少しドリーミーな感じですか?

根本的なテーマは前回から変わっていないです。

──ストリングスやピアノといった楽器が目立ち、上品でエレガンス、そして比較的ゴージャスな音楽印象が各曲にありますが、何かサウンドにトータルイメージがあったのでしょうか?

基本的には生楽器での録音、もしくは生音に近い音源を使ったアレンジにしてほしいとは伝えました。今回は生音にこだわることで、どのくらい楽曲にポップスとしての深みが出るかの挑戦であり、実験でもあります。

──歌もウィスパー成分が高く、前回のムーディーに歌うのとは違った印象を受けました。

楽曲に合わせて自分の声も変化してると思います。色気を失わないように録音しました。

──表題曲の「目が醒めるまで (Duet with 吉澤嘉代子)」ですが、2枚目のシングルからデュエットが登場したので驚きました。

昨今本格的なデュエットソングが少ないと感じています。この時期にしっかり制作して、リリースできると有意義なものになるかなという企図です。「目が醒めるまで」はオーセンティックなデュエットソングを目指し、それに合わせてカップリング曲を選定したという次第です。

──実際に吉澤さんとデュエットされてみていかがでしたか?

不思議な哀愁が生まれたかと思います。元恋人同士という内容の歌ですが、その絶妙な距離感が表現できたのではないかと。私自身が吉澤さんのヴォーカルディレクションをしましたが、私が感じる彼女の声の美しさを引き出せるよう指示を出しました。実際、そのように仕上がってるのではないでしょうか。

──では、同曲を聴き返してみては?

まずメロディーラインが個人的に気に入っています。いずれ弾き語りで披露したいとも考えています。アレンジャーの井上 鑑さんとプリプロダクション(レコーディング前の準備や仮録音等)の段階から綿密に仕上げたので、上質なポップスになっているかと思います。井上さんには彼の代表作のひとつである薬師丸ひろ子ワークスを少し意識してもらいました。

──今作も井上 鑑さんをはじめ、前作同様にアレンジャー陣が興味深く、「サン・フェルナンドまで連れていって」は星勝さんにアレンジをお願いしていますが、どんなことをリクエストしたのでしょう?

イメージの概観だけ伝えて、あとは一任しました。彼の音楽性はとても素晴らしく信頼しておりますので、何の齟齬もなく制作できました。

──タイトルの“サン・フェルナンド”が気になったのですが。

マニラより300キロほど北西に位置する田舎町ですが、独特の雰囲気とエネルギーのある場所で、逃避行にはお誂え向きだと思います。実際に訪れて映像やスチールの撮影もしました。楽曲はその前に作ったものですが、街の景観や風情に合うメロディーやアレンジになっていると感じました。

──「涙雨サヨ・ナラ」のアレンジは瀬尾一三さんに依頼されていますが、こちらについては?

特に瀬尾さんに関しては下駄を預けたという感じでした。ただ、レコーディングは立ち合いのもと、意見があれば柔軟に対応してくださるというかたちで進みました。

──11月17日に『清 竜人 ワンマンライブ2018 秋』が予定されていますが、どんなライヴになりそうですか?

久し振りに生バンドでのパフォーマンスになります。過去の曲もリアレンジして演奏しようと考えています。

取材:池田スカオ和宏

OKMusic編集部

最終更新:11/9(金) 10:02
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