ここから本文です

小松の園江さん最高賞 広島・三次での全国創作人形展 猫の躍動感評価

11/9(金) 1:52配信

北國新聞社

 広島県三次市で4日まで開かれた「全国創作人形公募展」で、小松市符津町の人形作家・園江恵子さん(63)の作品「踊れや・踊れ」が応募約110点の中から最高賞の「辻村寿三郎賞」に輝いた。今にも動きだしそうな3匹の猫の躍動的な表現力が評価された。園江さんは、受賞を弾みに「さらに作品の幅を広げていきたい」と意気込みを新たにしている。

 公募展は、人形作家辻村寿三郎氏が少年時代に住んだ広島県三次市で、同氏を顕彰する「辻村寿三郎人形館」の運営団体・一般社団法人「寿三郎みよし」や、三次市などが実行委員会を設け、隔年で開催している。今年は、2回目の公募展となり、北海道や鹿児島など全国から力作114点が寄せられ、9月下旬から開催された。

 園江さんの受賞作は、三味線を奏でる雌猫を中心に、2匹の雄猫が扇子を手に踊る様子を表現した。作品の構想を練っていた今年春ごろ、「財務省や文部省の問題などが国会でもめるのを見て日本の政治や社会にもやもやしていた」(園江さん)ことから、幕末に民衆が世直しを訴えて踊り狂った運動「ええじゃないか」が思い浮かび、踊る猫の作品に投影した。

 作品の高さは最大約65センチあり、衣装は園江さんが各地で買い集めた明治から昭和期の古い着物でしつらえた。ひょっとこや三味線などの小物も手作りで、細部まで趣向を凝らした。

 園江さんは、約15年前、孫が生まれたのを機に人形の創作を始め、10年前に夫の転勤先だった京都で知り合った人形作家松本勝子さん(神戸市)に師事した。現在も月1回、松本さんの教室を訪ねて腕を磨いている。

 園江さんは今後は、金沢や出身地の秋田市で展示会を開く意向で、「この受賞を励みにして物語性のある人形を作りたい」と笑顔を見せた。

北國新聞社

最終更新:11/9(金) 1:52
北國新聞社

あなたにおすすめの記事